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第151回 オスピスドボーヌ チャリーティーオークション いよいよ今週末11月20日(日)に開催されます。 今年2011は白ワイン143樽 赤ワイン618樽(1樽=228リットル)が出品されます。昨年2010はとても収穫量が少なく白100樽 赤542樽でしたが、今年は一昨年 2009の水準(白145樽 赤654樽)に戻りました。 オスピスドボーヌのワインを試飲される方は午前中に行かれることをお薦めします。(早起き必須ですが そこはワインのために我慢!) 日時: 11月19日(土)午前8:30〜9:30 午後14:00〜16:00 入場料: 1人20ユーロ *試飲には別途グラスが必要。その場で購入可能。 場所 オスピスドボーヌ 旧カーヴ 18, rue Louis Very *HOTEL DIEU の見学入口とは異なるので注意。 裏手にあり分かりにくいため事前にチェックしておきしましょう! そのほか街中のカーブで特別試飲が実施されています。 詳しくはボーヌの観光案内所ホームページをご覧ください。
出版記念パーティご案内 「マイケル・ブロートベント、ジャンシス・ロビンソン、ヒュー・ジョンソン、クライブ・コウツ、最近ではジャスパー・モリスがコート・ドールのワインガ イド本を出してきました。
2011 年 4 月号 サヴィニ・レ・ボーヌ大使館
La Percee Du Vin Jaune 2011年2月5日、6日に開催されたジュラ地区のお祭り、ペルセドバンジョーヌに参加をしてきました。
年があけたかと思えばもう1月も終わり。 http://bourgogne.france3.fr/evenement/Documentaires/
「ブルノ・ウィラ 講座 」 報告 斉藤政一 今年の 6 月と 7 月と 2 回に渡って、農工学者ブルノ・ウィラのビオディナミック農法の講座に参加してきました。 科学的視点
エネルギー的視点 ビオディナミック( Bio-dynamiques )は、ギリシャ語の「b io s=生命」、「 dynamis =エネルギー」に由来する。つまり、エネルギー的視点で生命を考えることを指している。 目に見える物ではないし、物理的に計算することも出来ないが、私達が物事を評価するのに大きな役割を果たしているもの、ビオディナミックの世界で「 エネルギー 」という言葉をしばしば使用する。この概念はいろんな場面で応用できる。実際に、私達は化学農薬や化学肥料を大量に使用し、土が硬くなった畑に立つと、エネルギーの乱れを感じたり、全くエネルギーを感じなかったりする。反対にしっかり手入れが行き届き、愛情が注がれた畑では非常に落ち着いたエネルギーを感じとることができる。ワインに関しても同じである。ストレスを感じるワイン、落ち着きのあるワイン、エネルギッシュなワインなど、エネルギー的視点で評価することができる。
鍵その1: エネルギーの流れ 私達は物事を判断する際に、全体のイメージを感じ取り、3つのエネルギーの流れを見つけることができる。
鍵その2: 4つの属性 ギリシャでは、この地球上の物は4つの基本要素から成り立っているとされている。それらは 火、空気、水、土 である。我々は植物の中にこれらの属性を見出すことが出来る。以下のようにそれぞれの特性を分類した。
鍵その3: 惑星との関連 以前の徒然草便りでも少し話に触れたが、我々の生活は絶えず惑星の影響を受けている。例えば太陽がその一つである。その他に月も私達に大きな影響を与えている。潮の満ち引きや海亀の産卵。私達の生活指標となっているカレンダーも月の動きに基づいている。 ・月 Lune 生命の始まりを意味する。満月の日に出産率が高くなる。人間で1〜7才、植物で発芽時期を指す。代表する色は白。母乳や樹液の色である。水の属性を持つ。 ・水星 Mercure 神の伝達者と呼ばれている。水は情報交換の源である。私達も植物も体の構成要素の殆どが水である。代表する色は緑。葉が多く花や実が少ない。活動的であり、他者と関係を持とうとする。人間で7〜14才、植物で展葉の時期。水と土の属性を持つ。 ・金星 Venus 調和と愛情を意味する。 展性・延性がよく、柔軟で温かみを感じる。人間で14〜21才、植物で開花受粉の時期。空気の属性を持つ。 ・太陽 Soleil 独立を意味する。周りと調和し、独自のリズム感を持つ。人間で21〜35才、植物で着色の時期。火の属性を持ち、暖めるための火(1番目)である。 ・火星 Mars 防衛と攻撃を意味する。力のコントロールが出来る。火のような暑さは光合成を促進させ、葡萄の成熟を助ける。人間で35〜42才、植物で登熟の時期。火の属性を持ち、焼けるような火( 2 番目)である。 ・木星 Jupiter 広い、ダイナミックを意味する。周りを指導する存在。葡萄は緑の枝を木化させて、冬眠に備える。人間で43〜63才、植物で完熟の時期。柔らかい火( 3 番目)と水の属性を持つ。 ・土星 Saturene 終わりを意味する。命は土から生まれ、土に帰っていく。苦味があり、毒性を持つ。色は紫、深い赤色。石英を多く含み、硬い。人間で63才〜死、植物で落葉の時期。土の属性を持つ。 最後に 今回紹介したのは全く新しい考え方である。エネルギー的視点で物事を感じ取り、その方向性や形を見つけ、4つの属性でその構成要素を判断し、惑星と関連して特徴付けることができる。これが絶対に正しい方法であるという根拠はないが、物事を判断する一つの方法である。
10月上旬から中旬にかけて、ブドウ畑の秋の風景は本当に美しいです。全体的には絵葉書みたいな風景なのですが、特に美しい区画というものがその中にあります。紅葉の仕方が区画ごとにそれぞれ異なるからです。私の気を引くこの時期の畑の姿は、それなりに枯れていて、落ち着いた色合いをしています。ピノ・ノワールの場合は点描画のごとく赤、黄、茶、オレンジが一様に散らばり、ひとつの秋色となっています。シャルドネは透明感があり、黄金色に輝く畑に吸い込まれます。 そのような姿の畑を見ながらパトリックはブドウ畑の健康診断をします。人間で言う晩年の時期にはそれぞれの畑の健康状態が葉の色や艶または葉の残り方となって表れるのです。その状態を参考にして、今年の作業を省み、冬場の作業、翌年の扱いを彼なりに頭にインプットしていくのです。
2010年は総じて果実の年ではありませんでした。さくらんぼは凶作、りんごは不作であり小粒。トマトも同様。ブドウも小柄であまり房をつけていませんでした。春の天候不順が大きく影響しているのでしょうが、大豊作であった昨年の反動とも言えなくはないと思います。勘が働き(というか経験から)、ビーズの今年の芽掻きは例年よりも一芽多く残しましたが、それでも収穫量は昨年比で30−40%減です。とにかく小さい。女性の握りこぶし程度の房には結実不良で小粒の実がほとんど。でも、それって良いワインになる条件ですよね。色づき始める頃には、順調に成熟してくれればよいワインになる予感がしていました。 春は寒く雨が降り、一般的には「今年はだめかも・・・」という雰囲気が漂っていました。以前は、周りと一緒にわたしもかなり気が滅入りストレスがたまりましたが、私にとっては今年で14回目の収穫です。「絶対にどうにかなる」と楽観的に構えることができ、気持ちに余裕があります。そして夏はそこそこの陽気でした。冷夏だったという人もいますが、もっと寒い夏を何回も経験しているので私にとってはしのぎやすい気持ちの良い夏でした。特に8月後半の天気がよかったです。日中暑く、夜涼しいという理想の陽気が2週間続きました。 そして9月になると再び不安定な天気に戻ってしまいました。ここで防御を畑に的確に施さなかった生産者は完熟しないブドウしか収穫できなかったのではないでしょうか。そして、9月12日日曜日、収穫まであと10日というところでボーヌから北の方面、ムルソからサントネにかけて雹をともなう大雨が降りました。そのため、害を被ったところの生産者は予定を一週間前倒しして収穫を始めました。おかげさまでサヴィニは大したことなく、ビーズはほぼ予定通りの22日に収穫を開始できました。 雹の被害を受け、収穫を前倒ししたところは、晴天の中、気持ちよく収穫できたことでしょう。ところが23日の満月を過ぎると、今年第1回目の寒波到来です。気温が朝6時の段階で3度という日もありました。今年の収穫は寒さと朝露や雨(収穫に影響を及ぼすほどではない)との戦いの厳しい収穫であったと思います。 そうゆう収穫であったからこそ、「人」の大切さを思い知らされます。初日40人でスタートして、週末は60人まで増えました。ただ、体力的につらくなる終盤、最後まで残ってくれた25人は毎年収穫にきてくれる人が殆ど。ありがたいです。そんな中にコーラ隊 ( ランチタイムにコーラをねだってくる一段 ) がいました。なかでも24歳の B 君は18歳からうちにきているベテラン???18歳のときに来た時は問題児。どう扱おうか困ったものです。そして昨年までは給料の前借ばかりしてしかも前借した翌日は欠席が多く、最終日には殆ど給料なしという状態が続いていました。ところが今年、前借なし、欠勤なし。1週間たったところで「すごく成長したね。今年は休みなし、前借なし!」とほめたら、目をきらきらさせて嬉しそうにしていました。(その翌日の最終日、欠勤しましたが。) そして、最終日の前日のこと。通常ならば5時前には引き上げてくる収穫隊が15分、30分過ぎても戻ってこない。「ひどいじゃないか!」と引き上げてくる早々怒鳴られるかとおもいきや、みんな疲れながらも満足した顔をしているのです。パトリックいわく「もちろん、5時近くになるとみんな疲れたとブーイング。でも、天気が週末にかけて崩れるから、どうしても今日は区切りのいいところまでやりたかったんだ。俺も挟みをもって、先頭になって切り始めたんだ。何もいわないよ。そしたらエディーもニコラ ( ビーズのスタッフ ) も切り始めたんだ。そうしたらみんなが無言でついてきた。」 パトリックのすごいところです。 こんなこともありました。午前中、小雨が降る中収穫をしていた日のこと。昼、蔵に戻ってくるとパトリックはスウェット姿で濡れています。「なんでブルゾンを着ていかなかったのよ!!!」とわたしが怒っても「はい、はい、はい」と生ぬるい返事しか返ってこない。風邪をひかれて、倒れられても困るではないですか。呆れていると、収穫ベテラン組の R 氏が「これ、パトリックに返しておいて」と彼のブルゾンを持ってでたのでした。やはり畑でのパトリックはずごいな、と思ったのでした。 「天」「地」「人」
ドメーヌ・シュヴロの蔵開放 日時:2010年10月28日(金)〜11月1日(月・祝)10時〜19時 今年もお馴染みのPORTES OUVERTES(蔵開放)が行われます。 詳しくはこちら
16 日(土) Foulee des Vendanges サヴィニーレボーヌ ミニマラソン大会 http://www.foulee-des-vendanges.com 紅葉したブドウ畑の中を走ります。 10 kmと短い距離なので参加してみませんか? 13 日(水)までの申込みなら参加費 12.00 ユーロ (当日は 14 : 00 までの受付で 15.00 ユーロ) ちびっ子の部(参加費無料)もあります♪ スポンサー企業の中に世界的大チェーンの飲食店名を発見!時代が変わりましたね〜。
16 日(土) 17 日(日) Salon Pains Vins Fromages ボーヌ Les Halles にて パンとワイン、チーズの試食&試飲会 入場料 11.00 ユーロ (試飲用ワイングラス付き) 450 種類以上を試食&試飲できます。お気に入りが見つかるかも?!
23 日(土) 24 日(日) Fete du Vin Bourru ニュイサンジョルジュ Les Halles にて 新酒(ジュース)祭り 10 : 00 〜 19 : 00 入場料 無料 *試飲用グラスを購入するか、持参しましょう。 発酵途中のワインや未発酵のジュースの試飲。そのほか出店あり。
23 (日) 24 日(日) Coup d'Oeil, Coup de Coeur オーセイデュレスのワイナリー開放 10 : 00 〜 18 : 00 参加費 3.00 ユーロ (試飲用グラス付き) グラスを持って各ワイナリーを訪問します。 生産者の説明を聞きながら様々なアイテムの試飲ができます。またその場での購入も可能。
正解はピノブラン種でした。
サンヴァンサン日本ブルゴーニュ 番外編 会場となる奈良ホテルの菊の間でのこと。ソムリエの神崎さんに案内されてテーブルの配置や食事の内容を相談しているとき、私の目に留まったものがあります。葡萄型の鴨居の釘隠しです。「お寺さんにも葡萄模様が使われているのですよ。」と神崎さん。ネット検索してみると、薬師寺薬師如来の台座にシルクロードを渡って伝わったギリシャ式の葡萄唐草文様、岡寺の葡萄文様の瓦をすぐにヒットしました。 教会ではよく、正面入口や柱頭、柱身に葡萄の模様を見受けます。葡萄がギリシャの時代以降カトリック教会においても「豊穣」のシンボルであり、ローマ時代は「楽園」を意味し、ワインはキリストの血、聖なる杯である世界においては当然あるべき象徴でしょう。今年のバカンスに訪れたフランス南西部にある中世都市カオールのロマネスク様式のカテドラルにも随所に葡萄模様がありました。こちらは近年のものですが、長崎の浦上天主堂の「被爆マリア」の祭壇も葡萄模様で装飾されています。 しかし、葡萄やワインの文化が存在しなかった日本のお寺や仏像に、そのような装飾が施されていることは不思議ではありませんか。当時の流行だったから、というのでは安易すぎます。もっと別の意味があるはず。 「葡萄の薬としての役割は次の通りです。葉の煎じ茶は鎮炎剤、血行促進、抗鬱剤。春先、剪定するときに流れ出る「涙」と呼ばれる樹液は目薬。時折ビンの中でキラキラと結晶化した酒石酸を見ることがありますが、それは天然物の最高の下剤。また、葡萄という植物は他との交流を求めながら蔓を伸ばしていくのが本来の姿。蔓と葉の植物であり、実をつけることは目的ではない。野生の葡萄を観察すると、実をつけていないか、実があっても極小さなものである。人はその葡萄の木を選定し、蔓や葉が伸びないようにした。(すると、葡萄は実をつけ、その実から造られるワインに自分の存在意義あるコミュニケーション能力をもたせた。)」 注・( )内は私が結論づけた考え これは、私がビオ・ディナミと呼ばれる生物力学の一環で「草とは。草と人のつながり」というタイトルの薬草研究家の講義を受講したとき、葡萄について観察し学んだことです。「葡萄には占拠するのではなく適材適所に蔓を伸ばしコミュニケーションする能力がある。」これこそが、教会や寺で装飾として描かれる葡萄の意味なのではないでしょうか。聖書にはキリストの昇天後、 11 人の使徒がそれぞれの方向に向かい、その教えを伝道したとあります。仏像に刻まれた葡萄模様も仏様の教えを伝達することを意味し、瓦の葡萄は「ここは交わりの場」を表わしているのではないでしょうか。 人と人のつながりが益々希薄になる時代だからこそ、コミュニケーション能力を持つワインの出番。「サンヴァンサン日本ブルゴーニュ」にはそんな意図をも含ませながら企画をしたのでした。月刊「奈良」に寄稿する機会を得たのもワインのお陰です。 今年もそろそろブドウ収穫の季節になりました。 6 月の開花の時期に天候が不順で結実不良のブドウが多く見られますが、その後は素晴らしい陽気が続いています。これも大仏様にワインをお供えしたご利益でしょうか。収穫開始は 9 月 20 − 25 日ごろを予定しています。遷都 1300 年のヴィンテージ 2010 年も素晴らしいワインとなるよう、お祈りください。 最後に、お世話になった株式会社アーキネットの向井奈保子さん、京菓子司俵屋吉冨の店主 石原義清さん、奈良出身グラフィックアーティストの麹谷宏さん、そして第 220 世東大寺別当に就任なさった北河原公敬さんにサンヴァンサン日本ブルゴーニュに参加した6ドメーヌを代表してお礼を申し上げます。
今年は種無し果(小さな粒のブドウ)が多い年になりました。
農工学者ブルノ・ウィラ氏によるビオディナミ講座 当初、 4 月に行う予定だった農工学者ブルノ・ウィラ氏によるビオディナミ講座「ブドウ畑を薬草から学ぶ」を 6 月半ばにドメーヌ・ビーズの畑にて行いました。今年は草木の目覚めが遅れたため、草木の花の咲き乱れる 6 月に行って正解だったかな、とも思います。というのは、氏の畑分析は、薬草の形態を観察し、各部位の色、形、味からその薬草の意味は?を突き詰めていくのです。その薬草がそこに生える意味がある、というのです。この分析方法は氏の奥様、植物学者のアンヌ・ローの考えに基づきます。わたしは 2 年前に彼女の講義を受講し、いつかその考えに基づいてブドウ畑を分析するブルノの講義を受けてみたいと思い続けていたのでした。感想は、わたしがこれからブドウ畑と接していくにあたり、新たな考えをもたらしてくれる、有意義なものでした。 以前、ピエール・マッソン氏のビオディナミ講座初級編を受けたことがあります。マッソン氏は「私は農業人である」というとおり、実践と結果に基づく講義を展開してくれました、そして現在、ビオディナミに使用する薬剤を販売する会社を経営しているだけあり、こまかい説明を「これはこのように使うのである」という経験から得た確信ある口調で説明なされます。これはこれでひとつのありかたでしょう。一方、ブルノのアプローチはことなります。農工学出身だけあり、「なぜ?」という問いかけに植物学に基づく観点から分析をすすめていき、わかりやすい方法で説明をしてくれます。禅問答のような授業展開に私を含め受講者は引き込まれたようです。 観察を行った畑は徒然草奮闘記でもおなじみのセルパンチエールとビーズのワインの中でもファンの多いオ・ゲット。詳しい報告は参加者にしてもらうことにして、私がこの講義を通じて思ったこと。「畑は人ありき。畑への物理的アプローチと同じように、あるいはそれ以上に携わる人の考え、精神が反映される。」ということ。 次回 7 月の講義が楽しみです。 参加者は「徒然草奮闘記」をブルゴーニュ生活でも書いてくれているせいちゃん、ブルゴーニュ生活管理人の鈴木氏、サヴィニ村のクレマンの酒蔵ドメーヌ・パリゴのセラーマスターあくつ君、ビーズで研修中の勝沼醸造の長男マルセルことひろ君でした。それぞれが時間のあるときに各々の方法でまとめてくれることでしょう。
ブドウのツルの先端部分を絡めて下に向けることにより成長を緩めるテクニック。摘心をしなくてすむ。
「大仏様 今日の気分は 赤それとも白」 「サン・ヴァンサン日本ブルゴーニュ」に参加した 6 ドメーヌはブルゴーニュでも傑出した才能の造り手ばかり。その顔ぶれは「シャブリの帝王 ドメーヌ フランソワ・ラヴノ 」「完成された上品で洗練されたシャンボール・ミュジニの造り手 ドメーヌ ジャック・フレデリック・ミュニエ 」「ブルゴーニュを新たなステージへと牽引するリーダー的存在 ヴォーヌ・ロマネの ドメーヌ ジャン・グリヴォ 」「愛すべきショレ・レ・ボーヌの老舗 ドメーヌ トロ・ボ 」「わが道を行くサヴィニ・レ・ボーヌの造り手 ドメーヌ シモン・ビーズ 」「堂々とした風格あふれるピュリニ・モンラシェの エチエンヌ・ソゼ 」。 昨今のワインブームで、ワイン会なるものがすっかり定着した日本。でも、ヴィニュロンが主催するワイン会は日本では初めてのこと。古都奈良にふさわしく、ヴィニュロンには着物で参加をしていただきました。着付けをしていたときに「私の前世は日本人だったかも…」なんて言い出したのはマダム・ラヴノ。着心地がよいと皆さん大喜びでした。そして会場となる奈良ホテルの菊の間へ。初日は天気がよく、欄干で食前酒とともにリラックスムードで歓談をし、時間とともに着席。さて晩餐会のスタートです。空を飛んでやってきたサン・ヴァンサンの石像を神輿にのせ、それをヴィニュロンが担ぎ拍手喝采の会場を練り歩きます。「ララララ…ラララ!」と調子よくバン・ブルギニヨンが会場から沸き起こります。バン・ブルギニヨンとは気分のいい時、嬉しい時、お祝いする時、ことあるごとにキラキラ星のように両手を掲げて歌う日本の三三七拍子のようなもの。二夜で何回「ララララ…」したことでしょう。 翌朝はいよいよ「献酒の儀」です。サン・ヴァンサンの祭りではヴィニュロンの守護聖人であるサン・ヴァンサンに見守られミサが教会で捧げられます。神に一年の無事、そしてこれから一年の豊作を願います。奈良では大仏様を前に、ブルゴーニュワインの益々の繁栄と世界の普遍的な祈り「平和」を願い、お経を挙げていただきました。普段は陽気なブルギニヨンもこのときばかりは静粛な面持ちでワインをお供えし、御焼香し、宗教は違えども真理はひとつ、偉大なるものの力を感じていたようです。ヴィニュロンを代表して団長であるパトリック・ビーズにより正倉院宝物「紺瑠璃杯 ( 摸 ) 」に赤ワインを注ぎ、大仏様にそして何より聖武天皇に捧げました。聖武天皇の時代、日本にはまだワインは存在しておらず、シルクロードの彼方からグラスは届けども、そのグラスで飲むべきワインというものを、好奇心旺盛な天皇は夢見ていらしたに違いない。ならば悠久の時を超え、その夢を叶えてあげようではないか…。そんな思いを込めたのです。
その後二月堂へ移動し「立礼ワイン茶会」を開催。亭主は奈良出身の麹谷宏さんです。グラフィックデザイナーでありながら、ワインにも茶にも造詣が深く、多方面でご活躍です。そして何より、わたしがブルゴーニュへ行くきっかけを喚起して下さった恩師でもあります。「千砂ちゃんが僕の友人のブルギニヨンと共に奈良に来てくれるとなれば、もてなしのワイン茶会を企画してあげるよ。」と言ってくださいました。テーマは「一期一会」。ブドウとワインに因んだ亭主自らが作成した茶道具でもてなしを受け、また、何回も伊賀に入り焼き上げたという桜皿には、ブルゴーニュワインをこよなく愛する友人の京菓子司「俵屋吉富」店主が、この日のために作成したブルゴーニュのブドウジュースと吉野葛を用いて散り際の桜をイメージした茶菓子が供されました。驚いたことに、亭主が閉会の挨拶を始めたときのことです。薫風が吹き、茶室に花吹雪が舞い込んできたのです。会場が溜息にあふれ、一期一会に込められた心を説明するまでもなく、ヴィニュロンたちはすべてを受けとめてくれたようです。
その後、京都、鳥羽、伊勢と魅惑の旅行を続けました。いざフランスへ帰るという日にあのアイスランド火山爆発です。予定の飛行機が欠航となりました。結局 4 日間の足止め。「祈祷したのにどうして・・・」と、一行の志気は下がります。やっと乗れた帰国の飛行機の中では「ワインが相当おいしかったから、大仏様がヴィニュロンを手放したくなかったんだよ」と言ったのはムッシュ・グリヴォ。一行は大きくうなづき、大笑いし、無事にブルゴーニュへ戻りました。 最後になりましたが、今回のイベントをすべて奈良サイドで支えて下さいました(株)アーキネットの向井さんに心からお礼を申し上げます。 MERCI NARA !!
「サクラさく、奈良の都でサン・ヴァンサン」
4 月 10 日と 11 日の二日間、奈良で「第 1 回 サン・ヴァンサン日本ブルゴーニュ」を開催しました。二夜連続のヴィニュロン主催の晩餐会、大仏へのワイン献酒、ワイン茶会と目新しい内容盛りだくさんのイベントでした。 3 月末に「桜の開花してしまいました。」とメールで連絡が入り、日本の桜を見たいというブルギニヨンの望みは叶えられなかった…と少し落胆していたのですが、どうしてどうして。東大寺二月堂で行ったワイン茶会では、全開の障子戸の向こう側に散り際の美しい姿を目の当たりにし、一同言葉では表現のできない感動を覚えたようです。
イベントのお話をする前に、ブルゴーニュとは?ヴィニュロンとは?サンヴァンサンとは?そして私自身について説明をする必要があるかもしれません。 私が暮らすブルゴーニュ地方はパリの南東 300 キロほどのところにある世界でも有数の銘醸ワインの産地です。縁があり十数年前に嫁いだビーズ家はサヴィニ村で 19 世紀半ばからワインを造り続けるブドウ農家です。結婚式のスピーチで義母が「ワイン農家にとって結婚とは、個人と個人が一緒になることではなく、2つの家族が一緒になることなのです。」と言った言葉通り家族の絆が強く、先祖代々受け継がれてきた土地を大切に守り次の世代に受け渡す精神が宿っている土地です。そしてブルゴーニュの人は仲間で集まり、楽しく食べて、飲んで、歌うことが大好き。とても陽気な人々です。これも美味しいワインの為せる業、なのでしょうか。 ブルゴーニュにサン・ヴァンサンという祭りがあります。サン・ヴァンサンはヴィニュロン、つまりブドウ生産者の守護聖人であり、毎年 1 月 22 日の聖人ヴァンサンの日の前後にワインを造る各村で無事に 1 年を終えたこと、そしてこれからの 1 年の豊作を願う感謝と祈りのミサを捧げ、村人にワインを振舞います。また、 1937 年から続くブルゴーニュ利き酒騎士団が主催するサン・ヴァンサン・トゥルナントというイベントではワインを産出する村が持ち回りでサン・ヴァンサンを称える 2 日間にわたるイベントが行われます。寒い時期にもかかわらず多くの人が訪れるブルゴーニュを代表する祭りです。 それを日本でできないか…。そんな考えが私の頭の中でまとまり始めたのは 1 年ほど前のサン・ヴァンサンのミサに参加していたときのこと。 2007 年に奈良の友人に誘われて小さなワイン会をした際に「 2010 年は遷都 1300 年の年です。そのときにまた是非ワイン会を奈良で。」と依頼され、せっかくならば単にワインを飲みながら食事をするようなありきたりのワイン会ではなく、ブルゴーニュの文化、精神をワインと一緒に紹介するようなことができないかと考え続けていたところでした。 ワイン生産者主体ならば何組かを連れていかなければ形になりません。まずは、日本へ行きたい、日本大好き!という 6 組の生産者を赤、白のバランスよく選出するところからはじまりました。そして奈良にゆかりのある方々にイベントの趣旨を話すと、いろんなアイデアが生まれてきました。それが、大仏様へのワイン奉納であり、また、せっかくブルギニヨンが来てくれるのであればお茶会でもてなそうではないか、というようなことです。 皆さんの温かい気持ちだけでスタートしたこの企画。想像を超える広がりをみせ、多くの人を魅了しました。その詳しい内容は次回、乞うご期待! −月刊奈良7月号掲載−
徒然草 第 7 草 タンポポ
タンポポの用途 ・サラダ - 開花前の柔らかい葉を使用する。ほのかな苦味が味噌ゴマ和えと非常に合う。 ・草 笛 - タンポポの茎を笛としてふく。 ・薬 草・漢方薬 - タンポポの葉に含まれる成分に、 C 型肺炎ウイルス を抑制する効果がある。また、根には健胃、利尿、催乳 等の効果がある。 ・タンポポ茶 - タンポポの葉を乾燥させ、ハトムギ茶などと配合したもの。 Bio(ブドウ栽培) タンポポの煎じ液は植物の組織を強くし、病気に対して耐性を持たせる働きがある。 10 gのタンポポを 3.5 Lの水で煎じ、 10 倍に薄めて約1 ha の畑に散布する。時期は春、葡萄が4〜5枚展葉する頃。硫黄と銅と混ぜて使用可能。
徒然草 2009 年を振り返る 2009 年は非常に天候に恵まれ、葡萄の成長も順調だった。収穫時は殆ど腐敗果がなく、完熟した凝縮感のある葡萄が採れた。いい葡萄があれば、醸造も自然にスムーズにいく。パトリックの機嫌も良い。 冬
剪定 11 月過ぎると気温が下がり、紅葉した葉が殆ど落ちてしまう。ここから畑作業の一年間が始まる。BIOの畑は葡萄が完全に休眠に入った 12 月下旬に剪定を行った。葡萄の年齢、健康状態、向きなどを見て、剪定する長さや剪定方法を変えた。 枝燃やし 1 月は零下 10 度近くの日が続いた。こういう時は枝燃やしに限る。単純作業であるうえ、中腰の状態で働くため、結構体に応える作業である。それを淡々とこなすマリーおばぁちゃん( 62 )を本当に尊敬する。 畑の修理 切れた針金、腐食した杭、取れた釘など、毎年の修理は畑の維持にとても大事な作業である。 春
枝の誘引 3 月、気温が少し暖かくなると、樹液が昇り始める。この時期は枝が柔らかくなるのに合わせて、枝を針金に縛りつける作業をする。 耕うん トラクターを使って、畑を耕うんする。土に空気を入れるのと、除草の作用がある。これで畑の準備が終わり。あとは芽吹きを待つのみ。 500 番 BIO の調合剤 500 番を畑に撒く。これはまたゆくゆく詳しく説明する 。 芽かき 4〜 5 枚ほど展葉すると、その年に使う芽の選別作業をする。葡萄の味に凝縮感を出すため、一つの樹に5から6芽しか残さない。また、枝が密になると病気にかかりやすくなるので、枝間を広くした。 整枝 枝が真っ直ぐ伸びるように、葡萄の成長に合わせて枝の伸びる方向を整える。 夏
501 番 BIO の調合剤 501 番を開花前に 2 回撒いた。これはまたゆくゆく詳しく説明する 。 摘芯 2009 年は摘芯作業にこだわった。まずは時期、開花するまでは成長作用が働くため、葡萄は一生懸命体作りをする。しかし、開花後は生殖作用に移り、子孫を残す過程に入る。このプロセスを利用して、 1 回目の摘芯作業は開花後に行った。こうする事で成長プロセスに衝撃を与え、危険性を感じた葡萄は子孫を残そうと、房に栄養を集中するようになると考えたからだ。もう一つこだわったのは摘芯の高さである。 2009 年のようないい年は日照量が豊富なため、シャルドネが熟しすぎる可能性がある。シャルドネの酸を維持するために、摘芯の高さ( 140cm )を高くし、逆に葡萄に影を作るようにした。 草刈 2009 年は継続して、草を残して栽培を行った。農耕でありながらも、自然の状態を最大限に引き出すために、野草との競争・共存を試みた。また、その環境を壊さないよう、病気の防除でトラクターが通る数列を除いて、私より重い物は畑に入っていない。すべては手作業で行った。 秋
収穫 夏の天気に恵まれ、しっかり太陽の恩恵を受けた葡萄たちはいい色に熟した。シャルドネは澄んだ黄金色に、ピノ・ノワールは黒紫色に変身した。収穫後の畑に面白い現象が起きた。 BIO の畑は周りの畑に比べて、紅葉がとても鮮やかであった。色が澄んでいて、葡萄たちが今年の豊作を喜んでいるようにすら見えた。いつも比較の対象にする隣人さんは少し灰色かかった緑だった。 500 番 BIO の調合剤 500 番を畑に撒く。これはまたゆくゆく詳しく説明する 。
2010 年 BIO 農法を実践してから 3 年目になる。今年は徒然草プロジェクトをさらに発展させるべく、私は武者修行をすることになった。ピュリニー村にあるドメーヌ・ルフレーヴ( Domaine Leflaive )で一年間を通して働き、 BIO 農法を現場で学び、それを徒然草プロジェクトの畑に応用する。今年もいい年になる事を願うばかり。 最後になりましたが、いろんな方の力添えがあって、 2009 年は無事に収穫ができた。それに対して心から感謝すると共に、今年もさらにいい葡萄ができるよう、邁進していきたいと思います。どうぞ暖かい目で見守って頂ければ幸いに思います。 斉藤 政一
4月10日撮影
「赤には肉を 白には魚を 女性には愛を」 @ 写真はハムラビ法典 すみせん、都会に出張中です。 "La Revue du Vin de France" にびそうが載りました! 詳しくは下記ブログにて。 お問い合わせ
2月20日撮影
冬は畑を見るには絶好の季節です。
まるでこれから始まる vacances scolaires を予期しているかのように 1 月の最終木曜日から降り続いた雪は 30 cm 以上も積もり、これからが本格的なスキーシーズンなのだということを知らせてくれます。ようやく節分の2月3日青空が戻り、筋交う飛行機雲や周囲の広大な雪山とのコントラストは何度見ても見入ってしまう 美しさです。
スイスとの国境レマン湖畔の町 THONON からバスで約 1 時間。四方を山で囲まれた La Chapelle d'Abondance という小さな集落のホテルレストラン Les Cornettes で働き始めて 1 ヵ月半が過ぎようとしています。 2 家族が中心となって経営している、手作りの、それでいてプロフェッショナルなおもてなしが魅力のホテルを私に紹介して下さったのは他でもない BIZE 家のマダム千砂さんです。昨年のヴァンダンジュがご縁で、このように貴重でユニークな機会に恵まれました。日本語は当然のことながら英語もあまり使われない環境でいきなり働き出すことになって自分でも驚いています。
私はサーヴィスを担当しているのですが、言葉もままならな い私にそのような仕事を任せてくれることからも分かるように、当ホテルのマダムは「女将」と呼びたくなるような大きな精神の持ち主です。チャキチャキとし てなおかつ細部にまで目を配り、どこまでもフランクな彼女の人柄は、お客様だけでなく私たち従業員にも信頼と安心を与えてくれます。 ここで働いて驚かされたことの一つは、食事で出される物の ほとんどすべてが自家製だということ。例えば朝食のジャム、バーのおつまみで出されるチップスやスナック。そんなちょっとしたところまで自らの手で作り上 げているなんて、彼らのこだわりと誇りが窺えます。そしてメニューは前菜からメイン、サヴォア地方の郷土料理を含め約50種を揃え、さらにデザートが約 40種(このデザート本が彩り鮮やかな写真つきであまりに美味しそうなものばかりなので、皆さん選ぶのにかなり時間がかかる様子)、またカフェバーには別 のメニューも用意しているのだから、シェフをはじめとする料理人の腕前と意気込みが相当なものであることは想像に難くありません。内容の素晴らしさはもち ろん、ボリュームたっぷり、価格帯も選択肢が幅広くあり、雰囲気も温かいとくるので、ここをお気に入りとされて毎年いらしているお客様が多くいらっしゃる ようです。
そのお客様ですが、2世代〜3世代もしくはそのほか親戚、 といった家族ぐるみの方々も多々見受けられ、日本の休暇の過ごし方とは趣が異なります。子供が小さいときだけでなく、いつまでも家族と一緒に過ごす時間を 大切にしている印象を受けます。いろいろな年代の人たちが同じテーブルに着いて団欒している姿はとても心温まるものがあり、毎日眩しく眺めています。 そして明らかに東洋人の私に、皆さん「国籍は?」とか 「こっちへ来てどのくらい?」とか気軽に話しかけて下さいます。私がそんなにフランス語を解さないと分かってもとても好意的で、「頑張ってね」などと声を かけて下さることもしばしば。ユーモアの精神にも富んでいて、ちょっとやそっとのことには目くじらを立てず「大したことないよ」と笑い飛ばしてしまいま す。そうした方々のおかげでいつも晴れ晴れとした気持ちで働くことができています。
今週末からいよいよ冬休みで、クリスマス休暇に次ぐ第2の繁忙期がやってきます。今度はどんな人々と出逢い、どんな経験を積むことができるのだろうと思うととてもワクワクします。
ブルゴーニュ 2009年収穫
2009 年度の収穫量がほぼ確定しました。昨年初夏当時には、2008年度に並ぶ低収穫量が予想されていましたが、実際には158万4千ヘクトリットルとなる高い 収穫量を記録し、優れた出来のヴィンテージが待たれています。これは、1999年度(160万ヘクトリットルを超えた唯一の年)に次ぐ収穫量となります。 このような高い収穫量が実現した背景には、収穫時のブドウの優れた品質があり、2007年や2008年度とは異なり、ブドウ選別が不必要であったことが挙 げられます。
詳しくは下記ブログにて。 http://angel.ap.teacup.com/chevrot/ 小腹がすいたら・・
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LE CELLIER VOLNAYSIEN ル セリエ ヴォルネジアン Restaurant LE CELLIER VOLNAYSIEN ヴォルネイの醸造所というヴォルネイ村にあるレストラン。以前醸造所として稼動していた施設をレストランにしているので、半分はカーブ、半分は醸造器具が並ぶ空間にて食事をとります。もちろん現在は醸造施設として稼動しておらず、葡萄が飛んできたりしませんのでご安心を。
SAINT VINCENT 2010 シャサーニュ村のサンバンサンのお祭りにいってきました。シュバリエドタートバン(利き酒騎士団)によって1938年からはじまった歴史あるお祭りです。1地方のお祭りであったのですが、ブルゴーニュワインの成功を背景に現在では世界中から参加者がつめかけ、ピークには2日間で10万人から20万人の参加者であったと。BY WIKI
L'ouillette ルゥイエット Place du jet d'eau 21590 Santenay ボーヌから南に30分ほどブドウ畑ぞいに走れば赤ワインでおなじみのサントネー村がみえてきます。そこにあるのは30年以上続く地元の食材を使い、地元からも愛される家族経営のホテルレストランのルゥイエット。ホテルのお部屋も食堂もブルゴーニュ風建築で落ち着きがあり、サービスされるお皿は以下のように派手さはなくも飽きないお味。お値段も2人でワインつきでだいたい60ユーロと良心的です。
2月12日撮影 枝もやし一輪車1 「今日はさすがに来ないだろね。 寒いし。」 枝もやし一輪車2 「あ!きたよ きたよ。 ほらほら」
あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご愛顧を賜りありがとうございました。ブルゴーニュ生活、今年はさらにパワーアップして参ります。新しいブルゴーニュとの付き合い方を皆さんに提案していく所存です。ひとつひとつお見逃しなく。 ドメーヌ・ビーズは着々と内部改革が進んでいます。無駄を省き、真髄を極めていく、いうなればデフレ型の改革ですが、かなりすっきりしてきたので、次はどうしようかな…、という余裕がでてきました。目新しいニュースはないので、そのかわりといってはおかしいですが、私が昨年飲んだビーズのワインベスト10をご紹介します。
1. 5 月 11 日の夕方に飲んだ ヴェルジュレスの赤 2004 。 イギリスのインポーターと 2001 、 2003 、 2005 など他のヴィンテージを交えてブライドテイスティング。誰も期待していなかったこれが満場一致で最高となりました。ただ、とても気まぐれなワイン。いつも最高というわけではないのです。これがまた憎い。月が関係しているのかな???
2.ヴェルジュレス・ブラン 2004 あまりにも美味しくて「何が飲みたい?」ときかれるとこれをご指名。在庫を飲みきってしまいました。あしからず。白ワインに期待する要素が全て整った一本で、程よい熟成もでていて、幸せを感じるワインでした。
3. 抜栓をしていち日たった モンラシェ 2002 でた!ビーズの幻のモンラシェ。抜栓したては 2002 のシュヴァリエの方が俄然美味しいのですが、残しておいたワインを翌日何気なく飲むと「うわー、これがモンラシェのパワーですね。」というワインでした。
4 .瓶詰め前の タルメット 2008 タルメット?知らないなあ、という方のためにご説明しましょう。サヴィニーのプルミエクリュでビーズでは 2007 年からラインナップされました。登記簿にタルメット(ヴェルジュレス)となっていたため、ずっとヴェルジュレスとして(ブレンドして)瓶詰めしていたのですが、 2007 年から INAO のアペラシオン指導が強化され、別のアペラシオンとしてビン詰めすることになりました。畑位置はヴェルジュレスの真横、真南向き斜面です。どうしても性格上、ヴェルジュレスと比べてしまいますが、ビン詰め前のテイスティングでは圧倒的にエレガントで力強く、ヴェルジュレス危うし!という感じでした。ビン詰め後にテイスティングすると、印象が逆転している。きっと冬を越すとまた逆転するんだろうな。
5.フルノ 1998 マグナム ビーズの 1998 年ヴィンテージは格別です。旨みが結集し、それでとても透明感がある。ユウゴのヴィンテージなので毎年一回は飲む機会がありますが、ここ数年絶好調で、目の覚める美味しさです。
6.シャンプラン 2004 シャンプランの 2006 ばかり飲んでいて、ある日ふと、ところで 04 はどうなったかな、と飲んでみたところ。わーお。いけてる!やはり 04 の白は素敵だわ!魅惑的な香りにシャープな味わい。
7.コルトン・シャルルマーニュ 1999 セラーの寂しいところにひっそりと積みあがったワイン。これ何かしら?とふと見ると、コルトン・シャルルマーニュ99。忘れていた。閉じていたから暫くの飲んではいけないと、隅において置いたのだ。久しぶりの再開を祝い、乾杯するとその日本刀のような鈍い鋭さ(日本語になっていない!)に一刀両断。やーらーれーたー。今、かつての 99 シャルルマーニュの状態にあるのが 2005 のシャルルマーニュ。黄泉の国をさまよっているような印象で、今、手をつけてはいけない。
8.マルコネ 1990 ジェロボワム 古酒はたまに飲むから美味しいのです。そして美味しい古酒に出会えたときの喜びほど嬉しいことはありません。二十歳前だけれど、今の世の中では堂々と古酒の仲間入り。大きいボトルだから少しぐらい残るかなと思ったら大間違い。澱まで飲まれてしまった。
9.セルパンティエール 2001 こちらも私の昨年のお気に入りの一本。機会があるごとに「これ飲んでみて」と振る舞っていたら、もう残りゼロ。 2001 年は非常に硬いヴィンテージでなかなか美味しいと思えるものに出会えなかった中で、まずは繊細なセルパンティエールがその妖艶な姿を見せてくれました。
10 .ブルジョ 2005 文句なく美味しい。最良年 2005 をフレッシュな状態で楽しめ、かつ、スケールの大きさを感じることのできる嬉しいヴィラージュ。 2005 年のプルミエクリュは閉じきっているので、今は我慢。開けてはいけない。
そしてビーズファミリー。ユウゴが今年は年男です。ああ、ひと回りしたんだな、と感慨深いものがあります。ふたりの子供が幼いころは、私にもいろんな迷いがあり大変な時期がありました。子供たちを「フランス人として育てる」と決め、わたしのアイデンティティーをとりあえずお預けにしたころから物事がかみ合うようになりました。今年は、いま一度気を引き締め、次なる 12 年の形を見守るいち年にしましょうか。
びそう冬のヴァカンス 2010
今年は1月12日から2月2日まで休業し、再開は2月3日の水曜日です。 ということで皆様にはしばらくご迷惑をかけますが、なにせ冬のヴァカンスは一年に一度の大イヴェントですので、どうかご容赦下さい また、ヴァカンス明けから定休日が変わり、月曜日・火曜日がお休みになります。(今までは火・水曜日でした) え?どうして定休日が変わるかって?それは、プロ向けのワイン試飲会が大抵日曜・月曜日だから。今までは涙をのんでいましたが、今年はガンガン参加できるので楽しみ
さっ、ヴァカンス前最後の営業気合いを入れて頑張りましょう つづきは下記ブログにて。 お問い合わせ
徒然草 ブルゴーニュダイレクト醸造日記A
ブルゴーニュダイレクト醸造日記@に続き、オ・ヴェルジュレス( Aux Vergelesses )の醸造報告を兼ねて、 BIZE 家の白ワインの醸造を紹介していきたいと思う。
葡萄栽培 今年からビオディナミック農法で栽培を始めた。 500 番調合剤(牛糞を牛の角に詰めて、土の中で 6 ヶ月寝かせた物)を 3 回、 501 番調合剤(水晶の粉を牛の角に詰めて、土の中で 6 ヶ月寝かせた物)を2回撒いた。今までは草生栽培のために草を残して栽培していたが、土の栄養が減り、樹は少し弱り初めていたので、今年は畑を耕して草を取り除いた。東南向きの日照条件のいい畑であるため、今年のような天候のいい年は逆に酸が落ちやすいため、葡萄の摘芯(枝の先端を切る作業)の高さを高くし、葡萄に影を作って酸味の保持を試みた。 収穫 9月10日に収穫した。葡萄は黄金色に輝き、とてもよく熟していた。プレスをして得られた果汁の結果を見てみよう。 醸造 ブルゴーニュダイレクト醸造日記@でも少し触れたが、 BIZE 家の白ワイン醸造は以下のように行っている 1 葡萄を収穫 2 トラクターで醸造所に運ぶ 3 皮が厚かったので破砕機で軽めに破砕する 4 風船型プレス機に入れて、圧搾する。 段階分けて徐々に圧搾する。 圧力 0.2/0.6/1.0/1.4/1.8 バール、圧搾時間 110 分。 5 酵素添加( LAFAZIME CL ) ジュースの清澄作業・デブルバージュのために粗い成分を沈殿してくれる。 6 亜硫酸添加(5%液体亜硫酸溶液: 10ml/L ) ジュースの酸化防止、バクテリア汚染を防ぐため 7 果汁を10度まで12時間冷却する。 8 デブルバージュする 粗い澱部分を取り除き、きれいな果汁だけを醸造熟成に使用する。 9 果汁調整 総酸量が少ない、p H が高いことから、補酸を行った。 10 樽入れ 樽の入り口から 10 c m ほど空間をあけて、樽入れをする。 11 自然発酵 樽入れから約 4 日後に自然の酵母によって、発酵が始まる。 発酵において、発酵果汁の温度と比重を常に観察し、発酵の状態を把握しながら作業を行っている。ここで発酵曲線を見てみよう。 比重 作業内容 1080 微酸素と酵母のご飯である窒素を供給し、活動を活発化させる。 1040 発酵が一番活発している時期であるため、窒素と酸素が不足する状況である。 1030 自然酵母によってワインの個性がほぼ決まっている。発酵をスムーズに終わらせるために 1020 発酵を長く持続させ、ワインにもっと果実味をもたらすために、葡萄の果汁を段階的に加える。 1010 果汁を 10L 加える。 1005 果汁を 10L 加える。 1000 果汁を 10L 加える。 アルコール発酵が終わり、環境条件が整うと、ワインの中にある乳酸菌の働きで、ワインは乳酸発酵を行う。これはリンゴ酸を乳酸に変えるプロセスである。ドメーヌによって、ワインのスタイルの違いから熟成中の作業は様々だが、基本的にバトナージュ(ワインと澱を混ぜる作業)や澱引き作業(澱を取り除く作業)がある。 今年は天候にも恵まれ、熟したいい葡萄が採れたので、比較的厚みのあるワインに仕上がるであろう。また、白ワインは酸味が大事であるため、酸味とのバランスをどのようにとるかが、ドメーヌの腕の見せところになるであろう。
Pierre &Jean (3つ星ラムロワーズの2号店) シャニーの3つ星ラムロワーズの2号店である「Pierre &Jean」。今ボーヌ近郊で一番ホットなレストラン。私達はお昼でしたが、夜は随分先まで予約が取れないらしい・・・。
今はラムロワーズを引退したジャック・ラムロワーズのおじいちゃんとお父さんの名前が付けられたビストロ。本店の支配人のプロジェクトだとか。 つづきは下記ブログにて。 お問い合わせ
びそうのコーヒーは「Cafes Verlet」
色々試して結果、もう随分前からびそうのコーヒーはCafes Verletのモカ・シダモ。うるさ方にも「びそうのコーヒーは旨い!」と言わしめる自慢のカフェ Le Petit Verdotのヒデの紹介です! ここでは色々試飲も出来るので、パリに行かれたら是非お試し下さい。 Cafes Verlet お問い合わせ 詳しくは上記ブログにて。
ロックさんの新しいキューブリー ヴァンダンジュ中、プリューレ・ロックの新しいキューブリー(とはいっても、もう出来てから2年ですが・・・)見学に行ってきました。
以前はニュイサンジョルジュの町中にあったキューブリー。今そこは「ビストロック」と倉庫。ここはプレモーにあります。 この時期はワインの仕込み真っ最中。この日ヴァンダンジュ最終日で、ご飯担当の「レガラード」のマリアも疲れ気味ながらホッとした感じ。私達が行ったらいきなりジョッキでビールを渡してくれました。(ココんち、キューブリーに大きなビールサーバーがあり、仕事終わりに飲み放題!なんて太っ腹!) お問い合わせ 詳しくは上記ブログにて。
びそう5周年記念パーティ開催! 去る10月11日日曜日にびそう5周年記念パーティを開催しました!
びそうが普段お世話になっている関係者、業者さん、ワイン生産者、地元レストラン、週に何度も通ってくれるびそうファンなどを中心に、ほぼ90人以上にお越し頂きました! 会場に入りきらないほどの盛況ぶりに感激! 5年と言う月日が何と早かったこと! 思えば外人二人、最初はボーヌに頼れる人も居ず、何から何まで自分たちだけで戦いました。それでも、田舎はパリに比べて優しい人達が周りに多かったのはとてもラッキーだった・・・。最初の頃の戦いの思い出は簡単には話せないほど色々あるけれど、今は話すのはやめましょう。60歳位になったらボチボチみんなに話そうかな。 ということで、びそうも5年を超えました!これからもびそうをどうぞご贔屓に!
お問い合わせ 詳しくは上記ブログにて。
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