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 2008年2月29日 さやかのフランス人気分  さやかさん (Chisa BIZEの親戚)

『スキー、一緒に行かない?』 下

さて、ホテルでの感動から話してしまいましたが、勿論アルプスを滑った話も。

ここでの一週間は本当に時間がゆったり流れました。“今日の午後は何しよう?”なんて会話もよくしていた程、気ままに、しかし一日一日がちゃんと違う顔を見せてくれる、充実感。日本でスキー旅行と言ったら、精々、2、3泊ですから、“朝から晩までとにかく滑る滑る”という風に、為らざるを得ません。集中的ではありますが、何とも慌しい。その点、今回の旅行は、雪の上を散歩したり、ホテルのプールサイドで一人本に読みふけるそんな時間もあり、実に大らかで、私のリズムは常に気持ち良く動いていたように感じます。のんびり屋の私の感性にすーっと馴染むものだったようです。

そしてもう一つ、感性に馴染むと言えば、豊富な自然の恵みの中で感じる、何とも表現し難い有り難さでした。幸運なことに毎日天気にも恵まれ、スキーをしながら、太陽の暖かさ、風、木々の威厳、澄んだ空気の美味しさを最高に満喫し、改めて自然の恵みに感謝したものです。これは、最近ある本を読んで、日本人独特の感性であると知りました。今まで何となく感じていたこの感性が更に愛しく思え、誇りに思い、そして大切にしていきたいと改めて思っています。ゲレンデの頂上にあるレストランで、壮大なアルプス山脈を望んでのランチ、こんな至福の時を持ち、自然美に胸はいっぱいお腹はいっぱいなのでした。

また、フランスの“街全体の統一感”というものは、日本人をうならせる一つだと思うのだけれど、この地方も然り徹底されていて、散歩をしながら、道路沿いに並ぶ建物を一つ一つ見ながら、土地に根付く文化、大きな力を感じさせられました。木材は、この地方に根付く木がきっと使われているのでしょう。 というのも、どっしりと出で立つその趣に歴史すら感じさせられ、その上その木の色の鮮明さにこの環境でのびのび育った土地の子供であるように感じさせられたため、そう思えたのです。

そうそう、木といえば、ゲレンデの上で出会う“鳩のおじさん”。松の木で、それは見事な鳩の飾り物を、一つ一つ手と小型ナイフで作っている。コルネットの木壁絵を全部書いた Jean-Luc Danel さんのアトリエにも行きましたが、こうして間近に作っている人を目にし、話をし、その人柄に触れられることはとても幸せで、また人との触れ合いの豊かさも多分に感じられ、心が希望で満ちるようでした。ゲレンデで出会う、ユーモアたっぷりなおじさん達然り、ホテルで働く方々然り…この地方の風土、環境、それは大いに理由としてあると思いますが、ここには、日本が失いかけている、人との触れ合いの温かさが消えずに残っています。これは実に印象的でしたし、特に私達これから日本を背負っていく世代こそ、感じる事は大きい。社会の変化と共に、個々が強調されることも多くなり、人と触れ合う時間も昔に比べたら激減していて、人間関係の構築が難しいと悩む若者も多い。例えばフランスでは、目が合えばまず“ボンジュール”と挨拶を交わし、そこから5分10分のたわいない会話をするのが大好きな国民だし、たまたま居合わせた人とだって、初対面であることなんておかまいなし、冗談交じりで会話が始まる。こんな場面に出くわすことはこの国では日常。こんな光景が、私にはとても感慨深かったりするのです。“おしゃべりなフランス人”の国民性を通して、失われつつある日本人の心を思ったものです。

今私はフランス留学の真最中ですが、残すところ後 3 ヶ月強となりました。高校生の頃から語学を学んできて、今やっと外の世界を知り、学んできたものの本当の意味を今ひしひしと感じています。同時に、自分の未熟さに真正面からぶつかりました。そんな中、日々の経験から、自分が背負う“日本”という国について、以前以上に日々考えるようになった事は、フランスに来てからの大きな変化です。

こうして、今回ビーズ家の旅行に連れて行って戴き、旅行で出会うものも然る事ながら、特に今回一緒に一週間を過ごした4人の大人の方 ( 千砂さん始め、パトリックさん、ナタリーさん、エリックさん ) からは実に強烈な刺激を頂きまして、本当に感謝の気持ちで一杯です!こういう環境に自分が触れられることは多大なる幸せであり、そこから少しでも多くのことを学び、そして尊敬なる千砂さんに少しでも近づけるよう ( 未熟すぎて、こんなこと言ったら怒られそうですが ) 、一人の日本人として、これからの道をしっかり歩んでいきたいと思います。いつも目標として千砂さんの存在があり、それは私の大きな幸せです。この場を借りて、千砂さん、そしてパトリックさん、本当に心から感謝申し上げます!信念新たに努力を重ね、例え 1cm でも 1 oでも日々成長して、人格や意識を常に高めていけるよう精進します。どうか温かい目でお守り頂けると幸いです。

2008/02/23  太田沙也佳

 

 2008年2月27日 さやかのフランス人気分  さやかさん (Chisa BIZEの親戚)

『スキー、一緒に行かない?』 上

千砂さんのこんな一言に思いっきり甘えて、ひょっこりついていってしまいまし た。Une semaine complete(丸々一週間)、アルプスSavoie地方の小さな村 chapelle d'abondanceへ。Savigny村から車で4時間。運転、パトリックさん。 私が、後部席の窓から、夜空に浮き立つオリオン座の大きさに見入ってうっと り、なんてしている間にホテルに到着です。

さぁ、ホテルコルネットに到着。ここは、千砂さん、そして可愛いビーズ家の2 人の子供、ユーゴ、ナスカのお墨付き。子供たちは目をきらきら輝かせて説明し てくれました。

ははーん。到着してそのホテルの出で立ちを見て、なんだか既に納得。実に可愛 く、鮮やかに、余す所なく為されるデコレーションが “ホテルLes Cornettesへ ようこそ!”とまさに自信を持って主張しているようで、子供と一緒に私もわく わく!そんな私を見て、ユーゴとなっちゃんが、“すごいでしょ?”となんだか自 慢気だったのがとても愛らしかったものです。

さて次の瞬間、子供たちの姿はどこかへ。“プール行ったんじゃなーい?”と千砂 さん。水着も持たず?と不思議に思いつつ、階段を降り進むと、子供たちの姿 が。子供達が真っ先に向かった先は、ボールのプール。そして更にその隣には、 子供用映画館とも言えるような大画面テレビが置かれる部屋、卓球台、通路の壁 を飾る仕掛け付きの人形、子供用ミニゴルフ場、そして本物のプールもちゃーん とその先に。成る程、確かに只者ではないなとお分かり頂けるでしょう。

子供たちを楽しませる仕掛けだけではなく、ちゃんと大人への仕掛けも用意され ているのがこのコルネット。それは…食。料理が本当にどれも美味しい!そして この地方のワインも勿論一緒に。特にsalade savoyardeは大のお気に入りでし た。Abondanceのチーズも期待を裏切らなかった!oeuf du neigeを食べた時の感 動!等等、挙げたら限が無い。前菜〜締めのデザートまで毎晩2時間程、シェフ が腕に縒りを掛けた料理をたっぷり楽しんだのです。

仕掛けは日曜日の夜に。このホテルには、週に一度、イベントが用意されていま す。ホテルを出て少し歩き“La ferme du Papy Gaby”に到着。昔農場だった場所 を改装してあり、オレンジの光で雰囲気が温かい。音楽隊の奏でるアルプスの演 奏、歌、そして、地方の食材とワインを心行くまで堪能。これ程に最高にオーガ ナイズされた夜はめったにお遭い出来ません。まさに私にとってはビーズ家の優 しさの恩恵に浴したもので、最高に幸せ者…。モーツァルトの音楽は、水の分子 を分解して質をよくするらしいと聞いたことがありますが、アルプスの音楽は きっとワインをおいしくするのですね。次々に運ばれるチーズの美味しさへの感 動も相俟って、少々この日は飲みすぎてしまいました。

私がどれだけここの料理を堪能したか?それは、旅行も半ばに差し掛かった頃、 エリックさん(一緒に旅行をした、こちらもワインの作り手ナタリーさん一家の 御主人)のこの一言に。

“日本人ってこんなに食べるなんて知らなかったよ!”(この瞬間も、朝食の ビュッフェを幸せそうに食べていた) 

だって本当に美味しいから仕方ない!すっかりフランス料理の虜なのでした。  料理のことばかり書いてしまったけれど、このホテルの最高の魅力はやはり人 間味のある空間があることでした。

ホテルの従業員さんは、とても親しみがあり実に気持ちが良かったですし、最高 の料理を作り出す料理長さんはいつも私達の見える場所に姿があって、とても温 かい人であったし、木壁(後でまた出てきますが)を飾る何とも素朴で安心できる 優しい絵にも、しっかり魅了されました。百万言に費やした理屈よりも、こうい う一つの空間、人の存在の方が何倍も、人生や、人との触れ合い、であったり、 守るべきもの大切なものを強烈に感じさせてくれ、それこそが、私がLes cornettesで過ごした時間でした。

そうそう、帰宅して恐る恐る乗った体重計。…なんと、それが無変化!(^^)v

“まだまだセーフじゃないか”と思えてしまうこの自信たっぷりな考えが、恐ろし いです。

 

 

 2008年2月16日 Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

 

クリュニーでの週末



アンジェロの幼稚園の2週間の冬休みが先週から始まり、せっかくだからどこかに連れて行って〜!とパブロにお願いしたところ、途中約20kmのサイクリングを含む、クリュニーでの週末を過ごすことになりました。シュヴロ家おなじみのタンデム(2人乗り自転車)に子供用の補助イスを付けて、バンに積み、いざビュクシーへ。元単線の鉄道路を利用して作られた、田園風景の広がるサイクリングロードが通っています。歌をうったり、楽しいおしゃべりをしながら、クリュニーまで自転車をこぎ、その夜はシャンブル・ドット(民宿)に泊まりました。クリュニーは歴史的に馬術で有名な町らしく、あちらこちらに馬の飼育施設や乗馬クラブがあるのです。牧場のとなりにあるこの民宿にも、馬術のトロフィーが所狭し置いてありました。そして、オーナーのお母様は、元アンティークのお仕事をしていたというだけあって、趣味の良い家具や置物はインテリア雑誌のヒトコマのよう。夕食は、同じ敷地無いに併設された、趣味の良いインテリアのイタリア・レストランで新鮮なアンティパスティと香ばしいピザを頂きました。

サーヴィスの良いホテルもいいけれど、私はフランスのシャンブル・ドットの大ファンです。お値段の魅力もありますが、家庭的な雰囲気の、本当に良く手入れをされた宿泊先を見つけたときは、この上ない至福。インテリアやお庭、食器などなど・・・、参考になることばかりです。
是非お試しあれ!


お勧めシャンブル・ドット
La Courtine (Mme.Emmanuelle FERET)
Pont de la Levee 71250 CLUNY tel/fax.03.85.59.05.10

Le Forum(イタリア・レストラン)
tel.03.85.59.31.73

 

 2008年2月16日 ブルゴーニュ生活的な 写真

 2008年2月15日 Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

 

ミネストローネ

2週間ほど春のような天候が続いていましたが、今日は久しぶりに北風の吹く寒い1日でした。早朝は−5℃、午後は晴れても3℃まで。体が温まるものが食べたくなり、今晩のメニューはミネストローネ・スープに。大活躍してくれたのは、先月末に4歳になったばかりのアンジェロ。いつもパパ・ママお任せだったヤンチャ息子が、興味のあることは積極的に手伝ってくれるようになりました。野菜の皮をむくのは彼の仕事。フヌイユの皮をむきながら、“これはミントの香りがするね”なんていっているのを聞くと、“フムフム・・・ワインを造る者として悪くない!?だけど、料理の道に行ってしまうかしらん!”なんて親バカの余計な心配をしています。もちろん、アンジェロは、自分の作った料理に嫌いなお野菜がいっぱい入っていても、うれしそうに食べます。シメシメ・・・・・。

 

2008年、パブロはアペラシオン・マランジュ協会の副会長に就任しました。義弟ヴァンサンは、3月9日の村長選挙での、村議会の構成メンバーに立候補しています。マランジュでは世代交代が少しずつ始まり、シュヴロ兄弟も積極的に村の運営に関心を示しています。経験者が支え、そして若いエネルギーが村に活力を与えてくれることを願っています!

 

 2008年2月15日 ブルゴーニュ生活的な 写真

 2008年2月6日 サヴィニー便り Chisa BIZE

2008 年も気がついたら 2 月。 1 月は昨年から引きずっていた案件を処理することに追われ、わたし的にはやっと新年が始まった気がします。そこで大好きな月カレンダー(ゆかさん、今年もありがとう!この場を借りてお礼を申し上げます)を開くと、 2008 年は 2 月 7 日が月暦正月ではありませんか。なんだか気付かぬうちに私のリズムが月化してきたように思えてきました。

昨年は年初に義母がシャボン玉のごとくこの世を去ったことが大きく影響し、ブルゴーニュに来て 10 年目の節目の年は、彼女という支えがなくなってしまった、つまり他力から脱皮の年でした。その上、ドメーヌでは事務を担当していた女性が出産を機に辞職し、またまた担当の会計士や銀行お客様係りまで、なんで!と叫びたくなるほど総入れ替えの年でした。

そんなこともあり、私がドメーヌで費やす時間がどんどん増え、と同時に今まで知らずに来たことに直面し、「この国はおかしい!」と思えることが更におおくなりました。ネガティブな面を書き始めると終わらなくなるので、まずはポジティブな面から。

それは仕事のことではありません。家族のことです。

長男ゆうごは 9 歳、長女のなすかは先月 27 日に 8 歳になりました。ゆうごを授かってから今日まで、 2 人の子供の成長を常に間近に見守ることができたことを嬉しく、そしてそんな時間を持てたことに感謝しました。ただ道は長かった。ゆうごはノンノン星人と呼ばれ可愛げがなく、なすかは強度の人見知り。そしてパトリックは子育てに無関心。途中何度くじけそうになったことか。それが、何がきっかけか全く検討が付かないのですが、なすかが小学校に入り始めたころから、固いつぼみが花を咲かせるがごとく、なすかは回りに微笑みかけるようになり、ゆうごはひょうきんの道を歩むようになり始め、そして何よりもパトリックがこどもを優しい眼差しで見守るようになったのです。

最近は家族で食卓を囲みながら、「本当に我が家は幸せだね」ということが多くなりました。

と、年の始めからのろけで始まりました。みなさん、申し訳ない。

一方、一般フランス人はなんだか不満だらけのように思います。もともと現状に満足するような国民ではないのですが、ここ 2 年ほど、かなりのスピードで悪化している。

まずは物価高騰。ガソリン代は当然のこと、フランス人の食を支えるジャガイモや小麦の値段が急騰しています。ワイン関係ではワインの取引価格は当然、ここ半年ではビンやコルクの代金が 10 パーセントアップ。どうなってしまうんだろう、という感じです。だからといって、 2002 年に 35 時間法が導入されてから給与は低迷し、購買力がどんどん低下している。その上、税金の大きな担い手である高額所得者が 1 日に 1 人の割合でモナコやスイス、ベルギーなどの税優遇措置のある近隣諸国へ移住してしまっているという。産業だけでなく、富の空洞化がここ数年で加速しているのです。

国内残留組は税金アップ、医療費の自己負担増大、嗜好品のアルコール、タバコの消費も国からどんどん制限させられ、運転免許停止を食らい免許なしで運転する人が全体の 10 パーセントに及ぶという。出生率を上げることに成功した国のように日本では伝えられているけれど、増えているのは移民の子供だったり、生活不能者が手当て目当てに子供を生んでいるという現状もある。例えばゆうごのクラスは児童 17 人中 2 人が親が生活不能者で保護家庭で暮らしているという現状。

最悪はこの国の大統領。国民が喘いでいるときにエジプトに婚前旅行。結婚発表は控えるといった矢先にメディアを集めて 2 人で記念写真。フランス人、みんな呆れています。

そして今年は自治体選挙の年。サヴィニーのような人口 1500 人足らずの村でも、選挙の話題で持ちきり。本当に政治好きな国民です。で、驚いたこと。学校へお迎えの時間が主婦と主夫がとりわけもない話をするのですが、

「ところで、 Chisa  、選挙権あるの?どう?立候補しないの?みんなが期待しているわ。」

と数人に囲まれたときにはびっくり。確かに外部者の目で内政を見ることは大切なのでしょうが、私にはフランスでの参政権がない。

みなさん、あしからず。

 

 2008年2月6日 ブルゴーニュ生活的な 写真