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 月暦閏七月六日 サヴィニー便り Bize 千砂さん

フランス人は生活のオン・オフの切り替えがとても上手。先週末、スキーリゾートの地であるMEGEVEの友人が経営するホテルへ行ったときのこと。夏休みのピークを過ぎ、ゆるやかな時間の流れを感じさせるホテルにそろった顔ぶれは普段はとても忙しくて全く顔を合わせることのない知人ばかり。私たちは週末のみだったけれど、みんなは家族と或いは子供を預けて夫婦だけで2週間の滞在だというではないですか。
「さすがフランス人、2週間のバカンスなんて」(そういう私も長期のバカンスをいただきましたが)と思うのと同時に、「こういう家族との、あるいは夫婦水入らずの時間が人生には必要」とつくづく思ったのでした。
というのは、里帰りしたときのこと。兄に長女が誕生し、会いたいなと思い電話をすると、「仕事で疲れちゃって、とても東京に行く気力がないよ(沼津在住)。少しでも寝たいんだ。」というお返事。家族思いの兄からこんな返事が返ってくるとは正直、思いもしなかった。
子供が誕生したばかりで本来なら元気いっぱいなはずなのに、こんなに兄を疲弊させ、休みを与えないその会社を憎み、そんな状態を放置する日本の社会はどうしても変だと思わずにはいられませんでした。
こんな兄の姿を見て育つ姪っ子のことも心配になってしまいます。家にいると休んでばかりいるお父さんの姿を見て、「だらしないんだから!」って思うに違いありません。本当は違うのに…。日本の社会のゆがみを身近に見て、こんな状態の国に絆なんて生まれないな、なんて思いました。
一方、フランス。2週間のオフの間は、子供をつれて山登りをしたり、一緒に食事をして会話の時間をたっぷり持ち、奥様とは愛を確かめ、いい雰囲気です。
ただ、これはオンとオフの切り替えをはっきりできる人の話で、できない人は怠け者になってしまう。その数が多いことも確かです。

前置きが長くなりました。いよいよ「ビーズワインの秘密・除梗の妙味」の講義です。

まず、ワインスクールで習う、赤ワインの醸造方法についての復習。
「収穫 − 除梗・破砕 − 第一次発酵 − 圧搾 − 第二次発酵 − 澱引き − ビン詰め」
ざっと、こんな感じではなかったでしょうか。そう、「除梗」はするものとして教わるのです。

そもそも、除梗とは何でしょう。梗を除く作業のことです。梗は、ブドウの実を食べた後に残るイガイガの部分です。それを現在は専用の機械を使ってはずし、果粒の部分だけを採取し、醸造の過程にはいっていきます。

まずは果梗と果粒の成分を見ていきましょう。
「果梗は、房の骨格であるとともに血管の役割を果たしている。一房の収量の4−6%に当たり、42%の水分と、50%のセルロース、ほかにはミネラル(塩化物、リン酸カリウム、石灰、ソーダ、硫酸塩など合計4.3パーセント)、酸(酒石酸、リンゴ酸、クエン酸など1.6%)、タンニン(1.3%)が含まれている。」
「果粒はブドウにとって一番大切な部分であり、重量の94−96%を占めている。果皮(1−20%¬)の重量はさまざまな影響を受けるもので、ヴィンテージの特徴によって大きく左右されるほか、栽培法や品種による差も無視できない。それ以外に果粒に含まれているものは、水分(66%)、セルロース(30%)、ミネラル(1.3%)、酸(0.4%)、タンニン(1.5%)などである。」(「アンリ・ジャイエのワイン造り」より抜粋)
セルロースは繊維ですから、それを除くと以外にも梗のほとんどの成分は水分となります。また、酸やミネラル分が果粒よりも豊富であることにお気付きになっていただけるでしょうか。

では、除梗をしない全梗の造りの特徴をイギリスのワイン評論家、Clive Coatsの資料を参考に列挙すると下記のとおり。
@ 梗を入れることでタンニン分、ストラクチャー、そして酸味が増す。
A 梗がある程度熱を吸収することで、発酵が均等に進む。
B 果粒を潰さずに発酵過程に入る可能性が高まり、その分複雑なアロマを生み出す。
C 通気性を高め、また搾汁を容易にするなど、物理的に発酵を助長する。
と、いろいろな利点があるが、除梗をしない造り手に言わせると、「昔からそうやって造ってきたから」というのがメインの理由。

逆に、反対意見としては次のとおり。
@ 果粒が熟しても果梗がそうであるとは言い切れない。また、梗の存在は青臭くぎすぎすした印象を与えないとも限らない。
A どんなに梗が熟していても、繊細なピノ・ノワールの赤い果物のアロマを覆い隠してしまう。
B ワインの色合いが薄くなる。
C 梗に酸の成分が多く存在することとは逆に、カリウムを含むため酸が低下させる可能性がある。
D 除梗したほうがアルコール度数が若干高くなる。
これらの結果、除梗したほうが、発酵がより効果的に進み、リッチで厚みがあり、口当たりがよく、甘美な(甘い)ワインとなる。

クライブ・コウツはこのように説明し、本人としては除梗をしたワインを好むとしながらも、ブルゴーニュワインの個性消滅、スタンダード化に警鐘をならしています。

その他、全梗の造りは、揮発性酸(acide volatile)と還元臭(reduction)の原因となり、残糖を引き起こしやすい、といわれます。また、通気性がよくなることで、プレ・ファーメンテーションが行われず、発酵期間が短くなるとも。
それに対してパトリックは独特の方法で対処しています。発酵途中で敢えて補糖をすることで発酵期間を長くし、ワインにフィネスを与えます。揮発性酸については全く認識しておらず、還元臭がある程度発生することについても、「だから何?」という感じでした。

引き続きパトリックいわく
「教科書を書いているような学者は、ワイン造りなどしたことのない人間。ワイン造りは何よりも経験が良いワインを造り出す。全梗の造りは確かに若いうちはタンニンが目だち、青さがあったりするが、それが熟成と共に素晴らしいフローラルなアロマを生み出し、エレガントなワインとなる。この香りは現代のどんな技術をもってしても真似のできないものである。」

さすが。ワイン造りを全く学校で勉強したことなく、実地主義の彼のお言葉だけあり、響きます。

今でも全梗の造りをしている造り手はブルゴーニュでは数えるほどしかありません。代表はDRC、Clos de Lambraus、Bize、l’Arlot、Dujac といったところでしょうか。

自然派ワインの流行の次は、全梗ワインかな!?

 

 

 2006年8月24日 LOLOと本日のお客様 カーヴ・マドレーヌ

 フランスでは7月、8月はヴァカンスシーズン。ワイン関係者も市民もボーヌから脱出する。そのためカーヴ・マドレーヌの客層も、地中海へ下るイギリス、オランダ、ベルギー、デンマークなどのご夫婦や子供連れの家族など、夏らしいお客様たちでテーブルも埋まる。そのためロロがワインを熱く語る場面も少なかった。というわけで、今回は私たちのヴァカンス先であったスペインの友人、カルロス率いるレストランでの一場面を紹介することにする。

 スペイン、カタルーニャ地方、カルロスの経営するレストランは、バルセロナから車で一時間程フランスよりに走ったSant Feliu de Guixols(サン・フェル・ド・ゲイショルズ)にある。目の前は地中海。昼間は人で砂が見えないほど浜辺がうまる。この時期カルロスのお店はベストシーズン、一日200人以上のお客様を迎える。その多くがこの地に別荘をもつヨーロッパのお金持ちたち。そんな舌の肥えた方々を満足させる料理を彼の店「Villa Masヴィラ・マス」は提供する。


カルロスのレストラン

 カルロスは毎朝隣町の市場まで足を運び、気に入った魚介類を競り落とす。料理方法の多くは素材のよさを十分引きだすため、凝ったソースなどは使わず鉄板で焼くだけ。非常にシンプルなのだが、焼き加減がカギを握るため素材の特徴を知り尽くしていないと出来ない技だと私は思う。出してくれたマグロやタコなど焼き加減はパーフェクトだった。そして、料理のお供であるワインはそのセレクションも各国ゲストのためこだわらなくてはならない。私たちは彼のワインリストを見て驚いた。スペインワインが豊富なのは当然だが、そのあとに続くページがなぜかブルゴーニュワインでしかも有名ドメーヌがずらっと並んでいるのである。ムルソーならラフォン、ルロ、コシュ・・・、シャンボールならムニエ、ヴォギエ・・・。彼はブルゴーニュワインの大ファンで年に数回ドメーヌ訪問にやってくる。ボルドーは苦手ということで、4品しかなかった。なんとも偏りのあるリストだが私たちにとってはうれしい。


カルロス(右)とレセプショニストのエレナ

 ある日ランチをとるため、「ヴィラ・マス」に席をとった。日ごろ、カルロスとロロの間では、ワインサービスに決まりがあって、ホスト側がワインを選び品名を隠してブラインドでテイスティングする。カーヴ・マドレーヌでも常連には、よくロロがワインを選びブラインドでサービスする。作り手やアペラシオン、ヴィンテージに惑わされず、舌と脳が先入観なくそのワインがおいしいかおいしくないか、好きか嫌いかを判断するためだ。

 今回も例にもれず、ソムリエがデキャンタした赤ワインを大きめのグラスと一緒に私たちのテーブルに置いた。「まあ、飲んでみてください。僕は何も言うなと言われています。」と言って去っていった。色は濃厚な赤紫だった。香りを嗅いで一口。ロロが「これ、グランヴァンだよ。」偉大なワイン・・たしかに香りはバニラとジャムのようで、口の中には甘い香りの中にフレッシュさが残り均整のとれたとってもおいしいワイン。

 何だろうこれは・・。「酸もきっちり感じるし骨格があるよね。それからミントの香りがしない?」などあれこれ話しているうちに、ソムリエのリカルドがニヤニヤしながら「分かった〜?」と言いながら近づいてきた。ロロが「フランスじゃないと思うんだ。スペインのワインを全部飲んだことないけど、ミントのような香りがあって樽香もかなり感じるし・・プリオラト?」「うん、フランスものじゃないね。」とリカルド。「う〜ん、カーヴマドにもあるプリオラトのマス・ダン・ジルのクロ・フォンタの感じと似てるんだけどね〜。」

 そうこうしているうちに店主カルロスが空き瓶を持って登場。「ケタ〜ル?(どうよ?)分かった?多分、君たち飲んだことないと思うんだ。ほら、これ。」といって彼が差し出したのは『レルミタ1997』。今、世界の注目を集めているカルト的ワインの中でも非常に入手困難なもの。偉大なワインという言葉は好きではないが、そう呼ばれているワインを飲んで、最初の香りから最後のカラフェに残る最後の一滴までおいしいと思えたことはあまりなかった。「これがブラインドティスティングじゃなかったら、先入観から、おいしくないはずがないって思ってしまうかもね。」とロロ。しかしカルロスやリカルドは「じゃあ、これの一本に500ユーロ払うかって言われたら僕は払わない。たしかにとてもおいしいけれど、なんか完璧すぎるって気もするんだよね。」「そうそう、人間といっしょで少しぐらい欠点があったほうが魅力を感じるんだ。」最後にロロは「とにかく、これはカルロスのおごりだから、財布も気にすることなく、気持ちよく最後までおいしく飲ませていただいたよ。」

 

 月暦閏七月一日 サヴィニー便り Bize 千砂さん

始まりました、今年も。何がってパトリックの徘徊が。意味もなしに家をぐるぐるするのです。毎年、収穫が近づくと、ぶつぶつ独り言を呟きながら、声をかけても上の空、落ち着きがなくなるのです。
その様子があまりにも怖いので、以前は「どうしたらいいかしら」、なんて若嫁の気持ちも落ち着かずでしたが、もう今は余裕です。ただ、放っておけばいい。

そんな中、ドメーヌでは順調に2005年のヴェルジュレスとシャルルマーニュを除く白ワインのビン詰めをしています。前評判の高い2005年。皆さんよりひと足先にビンから飲んだ感想は、「わー、美味しい」です。樽からテイスティングをしているときから感じたのですが、ふくよかな果実味がワイン全体をチャーミングな印象にします。チャーミングといっても、決して軽いのではなく、芯がしっかりしている、タイプ。フレッシュな風味のワインが大好きな私、ついつい飲みすぎてしまいます。

さて、お約束どおり、7月22日にアカデミー・デュ・ヴァンで開いたセミナーのまとめをここに記していきましょう。タイトルは「ビーズワインの妙味・除梗の秘密」。

テイスティングしたワインは
@ドメーヌ・ビーズ  2004 ブルゴーニュ・シャルドネ
Aドメーヌ・ビーズ  2004 ブルゴーニュ・ブラン レ・シャンプラン
Bドメーヌ・ビーズ  2001 サヴィニー・プルミエ・クリュ オ・ヴェルジュレス
Cドメーヌ・デュジャック 2001 ジュヴレ・プルミエ・クリュ オ・コンベット
Dドメーヌ・グリヴォ 2001 ニュイ・プルミエ・クリュ レ・ブドー
Eドメーヌ・アラン・グライヨ 2001  クローズ・エルミタージュ

まずは@とAの白ワインのご説明。両者は生まれが全く同じで育ちが異なる2種類です。つまり、同じように手入れをした同一区画、シャンプランの畑のブドウを収穫し、絞り、デブルバージュするまでが同じ人生。そここら@はステンレスタンクへAは小樽へ。@は限りなくナチュラルに、補糖をすることなく果汁そのままを発酵させ、早めにビン詰めをしたもの。Aは2004年ならばビーズワインとして求められるバランスを追求するために補糖をし、樽での熟成の間にシャルルマーニュなどど差別なくバトナージュなどの作業を行い、ワインに厚みをつけていきます。

ギヨームいわく、白ワインを造る際にもっとも大切なポイントは2点。1つは絞り過ぎないこと。その絞り方はゆっくりと時間をかけて緩く。もう1点はデブルバージュを丁寧にすること。この点がしっかりしていれば育ちが@になろうとAになろうと、それぞれの道で美味しいワインに仕上がる。
とくにビーズの白ワインは痛んだブドウもあえて一緒に圧搾するので、絞りの加減はとても重要です。

それから2002年以降のビーズの白ワインは特に柑橘系のブーケが際立っていますが、それは発酵温度を18−22℃に抑えるというところにポイントがあります。発酵温度が高すぎると、果実の風味が飛んでしまい、また、発行温度が低すぎると、今度はワインのボーリュームが広がらないのです。


@とA。育ちの違いがはっきりと両者の格の違いを表していますが、@は@なりの飲み方があります。里帰りをしていた間の日本はかなり蒸し暑い日々が続きましたが、やはりそういうときには@のようにあっさりとした、単純なワインをキリッと冷やし、まず最初に一杯飲むだけでコンディションが整います。そう、アリゴテ感覚で是非飲んでいただきたい。Aはワインに厚みがあるので、お食事と共に美味しく味わっていただけるのではないでしょうか。
  
次回はいよいよ赤ワインについてです。

 

 月暦七月廿二日  サヴィニー便り Bize 千砂さん

酷暑といわれた7月が嘘のよう。8月に入ってから肌寒く、ぱっとしない陽気続き。
そんな中でも、きれいなブドウたちがすくすくと元気に育っています。
今年は7月の酷暑といえども、年の前半の雨量が多く、大地が潤っていたからなのでしょうか、緑が生き生きとしています。そしてブドウの実が熟成の段階に入った第2成長期の今、そのぷりぷりとした姿に見とれてしまいます。この調子でいけば豊作間違いなし!

7月4日から1ヶ月強、里帰りをしていました。

前半は子供たちの「日本語強化合宿」と称して、わが母校である聖ドミニコ学園に3日間だけですが通わせていただきました。なすかは小学校1年生に、ゆうごは2年生に席を設けていただき、みんなと一緒にお勉強です。
圧倒的に女子の多い学校ということもあり、スポーツ少年であるゆうごはクラスのそして学年の女の子を魅了していました。ゆうごの隣クラスにわたしの同級生のお嬢様がいて、「来年も来てね」と子供同士で契りをかわしている姿に親同士で顔を見合わせにっこり。「日本の学校は最高だ!」としばらくゆうごの顔はにやけっぱなし。これでは先がやられます。
なすかはすごい恥しがり屋さん。3日間とうとうクラスの中で口を開くことはなかったようです。それでも家にもどると「チキチキバンバン!」とその日に音楽の時間にならった歌を口ずさみ、「父と子と聖霊の御名によりてアーメン」とフランス語で普段唱えるお祈りの一部を日本語で何回も繰り返していました。「学校に大きなプールがあるんだよ!」と、サヴィニーの小さな学校とは違い、校内にプールやら体育館、音楽室なんかがあることにも驚いていたようです。

私も旧知の諸先生にお目にかかり、懐かしさでいっぱいでした。私がお世話になっていたのは四半世紀前のこと。それなのに、先生方は当時の若さのまま。「千砂さん、お変わりないわねー。」なんていわれましたが、それは???です。小学生のわたしと今の私が変わりないとは…恐ろしい。

7月中、2回ビーズワインとの食事会を開催しました。

門前仲町のプチ・ニースでは、お店の名前のように南フランス風の季節のお野菜がどーんとお皿を陣取ったような料理が印象的でした。とても暑い日だったので、キリッと冷えた1本目のブルゴーニュ・シャルドネが体温をまずすーと下げてくれて、これで体調はばっちり。我妻シェフの軽やかな料理とワインたちが心地よいリズムを刻み、東京のど真ん中にいながら、「ここはプロヴァンス?」なんていう夢心地気分でした。

代官山のシェ・アズマでは、集まってくださった方の半分以上が知り合いという、和気藹々とした雰囲気の中で食事会を開催しました。中にはアズマシェフの親友である田代シェフなんかもいらして、そんな中でも緊張感があります。
この日だけの特別メニュー、夏の味がいっぱいの料理に昔ばなしもしばし忘れて食べることに夢中になってしまいました。手のひらよりもおおきい温性岩牡蠣が出てきたときにはみんな目が点!味わいは大味なんてものではなく、それだけ年を重ねた深みのある味わいが、アズマシェフの温かいもてなしの心と相成って、口いっぱい、心いっぱいになりました。

我妻シェフ、アズマシェフ、この場を借りてお礼を申し上げます。Merci beaucoup。

次回は、7月22日アカデミー・デュ・ヴァンで開催したセミナー「ビーズワインの妙味。全梗ワインの秘密」をレジュメ報告したいと思っています。
いつになることやら。

 2006年8月16日  鈴木さん シャサーニュ日記 

2005年ブルゴーニュの価格

2005年ボルドープリムール、2000年、2003年と値上がりが続いたボルドーがいよいよ爆発。
日本市場販売価格で2004年で2万円しなかった5代シャトーがなんと2005年で10万を超え、プリムールから先物取引となる。

1本10万、 10本で100万、 100本で1000万 1000本で ・・ ナンマイダ・・ナンマイダ。

世界的な好景気を背景に一部の高級趣向品のインフレ化が著しいここ数年、2005年の好作柄が引き金となったようだ。
フランスのワイン産業における世界戦略がどの程度このからくりに関与しているのか、私のような末端の1ワインショップ店員に知る由も無いが、株式市場から金が引け世界一斉プチ株式暴落が起きたのが、このプリムール開始時期と重なっている。
今となれば生産量と価格から電卓をたたいて流れ込んできた金額は、三下の私にも解る。

今後の興味は、ボルドーとシャンパーニュといった組織的イニシアチブが生み出したワインマネーがどのように世界市場に影響を与えていくのか、と同時に組織的といったら村八分しか思い浮かばないブルゴーニュがこの劇的な値上げにどう影響されるのか・・・である。


(*´∀`)(゚∀゚)(*´∀`)(・∀・) ワイワイ (*´∀`)(・∀・)(゚∀゚) ガヤガヤ

今週も生産家のアペリティフタイムの場となっている、ワインバー・ラトー

2005年ビンテージは傑作年となっているブルゴーニュ、どの蔵に行ってワインを試飲しても美味い。開花時の天候により生産量が抑えられ、病気の蔓延も無く、収穫時の天候に恵まれた。サントネイを中心に収穫直前に雹の被害が出て、
シャサーニュ村もちょっぴり被害がでたが傑作年に変わりは無い。そして前年の2004年に比べて収穫量が少なく品質がよい。ボルドーのプリムール同様、値上がり必死の年ではあるが、さてどの程度の値上げを各蔵は思い描いているのかカマをかけたつもりであった。

「ねえねえ・・ボルドーのプリムールみましたか皆様?? 2005年はボルドーに見習って価格を3倍に跳ね上げてもいいのではないでせうか??」 と私 (・ω・)


農夫1:「何言ってんだ。コワッパ! うちのモンラッシェが600ユーロになったらどうなると思う?? 村の皆から嫌われちまうぞ。 あだ名はムッシューボルドーだな。 恐ろしい、恐ろしい。」

(*´∀`)(゚∀゚)(*´∀`)(・∀・) アッハッハッハッハ (*´∀`)(・∀・)(゚∀゚)

農夫2:「それじゃあ特別にムッシューSUZUKIにはわが蔵のアリゴテ2005年をプリムールで15ユーロで売ってやろう。もう瓶詰め終わってるけどな!」

(*´∀`)(゚∀゚)(*´∀`)(・∀・) アッハッハッハッハ (*´∀`)(・∀・)(゚∀゚)

農夫3:「うちの嫁さんと同じことを言うな。そんなことしたら、うちの爺様が墓から這い出してくるぞ。。。あ〜いやだ、いやだ。」

(*´∀`)(゚∀゚)(*´∀`)(・∀・) アッハッハッハッハ (*´∀`)(・∀・)(゚∀゚)

ムッシューラトー:「でさあ、今年はバカンスで、シャモニーに行くんだけどさ・・・・」 以下略


冬になれば寒さで顔を真っ赤にし、夏になれば日差しで顔を真っ黒にする1農夫が社長を務めるブルゴーニュの蔵、限られた商品市場に資金が注がれれば価格上昇は必然らしいが、注がれるそれをうける皿を持たない農民気質なブルゴーニュにおいて、一部の色気を出した蔵やネゴシアンがボルドーに習ったところで無駄な体力を使うだけであろう。
ブルゴーニュは、よくも悪くも組織的になりにくい地区である。


とはいっても傑作年2005年、対2004年比で蔵にもよるが0%〜30%の値上げと予想してみる。

 

最新のワインリストを8月16日に発信いたしました。
「あれ?申し込んだのに着てないぞ!」なお客様、お手数ですがもう一度ご連絡ください。まだご登録してない皆様もどしどしご連絡くださいませ。ご注文に対しても日本語にて日本到着まできちっと対応させていただきます。

Caveau de Chassagne-Montrachet
S.A. Rateau Freres
21190 Chssagne-Montrachet
TEL 03 80 21 38 13 FAX 03 80 21 35 81

aligote@wanadoo.fr (日本語可能な鈴木への直通ショップ用メールアドレス)
ワインリストをメルマガ風にしてお送りしますのでご希望の方は上記アドレスまでメルマガ希望メール下さいませ。現地ワイン価格みてみたいなぁ的な冷やかしでも大歓迎です。ご購入の際は12本を1ケースとして日本のご自宅まで配送いたします。
尚、土日は日本語の出来るスタッフ(私)が働いていますので是非遊びに来て下さい。常時30種類を超えるワイン(シャサーニュの白中心)が試飲可能となっています。試飲だけだですと8ユーロの試飲料となりますが、ワイン1本お買い上げいただければ試飲代は無料となります。店が終わる19時まで粘っていただければBeauneまでは車でお送りします。


 2006年8月6日  ワイン会報告

ワイン会報告

8月2日(水)静岡県浜松市でのワイン会を協賛のツルヤさんがまとめて下さいまし
た。ぜひご覧ください。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

http://www.tsuruyasaketen.com/newpages/tasting_report.htm

 2006年8月2日  管理者 レストランにてお食事

Restaurant Ma Cuisine
Passage Sainte-Helene 2120 Beaune Tel 03 80 22 30 22

 今年も漂う香に誘われて食べてきました夏トリュフ。 知る人ぞ知るボーヌの名店でありますマ・キュイジーヌの夏のスペシャリテがこの夏トリュフ。これだけトリュフが沢山乗っかって一皿20〜30ユーロ。お値打ちです。

 トリュフの香というのは不思議なもので香を嗅ぐと魔法をかけられたかのように「笑顔」がこぼれ落ちるんですよね。私のテーブルだけではなく、沢山のデーブルから立ち上がるトリュフの香がお店中を包み込み、ふと周りをみれば、皆笑顔。

 「幸せを運ぶ夏トリュフ」 また、来年ね。

大体一皿に1玉のトリュフが使われている感じでした。
南フランスの田舎のレストランで、注文したトリュフオムレツにトリュフがうっかり4玉も入っていたときはさすがに香気でめまいがしましたが、この1玉のトリュフは昔食べた4玉分に近い強い香を放っておりました。

 

 2006年8月1日  管理者 NEWS

ジュブレイシャンベルタンにて雹の被害

7月28日未明から明け方降りつけた雹でジュブレイシャンベルタン村の多くの区画が被害にあいました。私が見た限りではマジ・シャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、シャペル・シャンベルタンの区画が酷くやられていました。

茶色く見えるところが雹の被害により変色した箇所です。

追記:
書き込みが無く心配してくださった皆様、ありがとうございます。管理者鈴木はボーヌで忙しくも楽しい毎日を過ごしております。
8月からまたがんばります。