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 2006年7月21日Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

ムルソー村ミクルスキ家の居候人達

 “ブドウ畑の野鳥を研究している人たちに出会ったよ!”とうれしそうに、夫のパブロが言っていたのは3ヶ月程前のことでした。

   もともと自然が大好き、生物が大好きなパブロは、ブドウ畑の生物や土の状況に、以前よりとても関心を示していました。ブドウ畑の野鳥の為に、陶器でできた鳥の巣小屋をサンピニィ・レ・マランジュのフランソワの工房に注文し、取り付けた巣にうまく住鳥が見つかって喜んでいたところでした。
それから、畑で研究者達とすれ違うたびに、お互いに情報を交し合うようになり、交流が始まりました。シュヴロ家で一緒にワインを飲みながら、鳥の話に花を咲かせることも・・・・・。

 彼らはドイツの研究者達で、イギリスの会社からの依頼で、20人程のチームを組んで5ヶ月間ブルゴーニュに滞在し、畑と野鳥(ヒバリ、ムネアカヒワ・・・写真はハヤブサ)や野生動物の関係を調査しているところでした。滞在先に選んだのは、ムルソー村のフランソワ・ミクルスキの収穫人小屋。収穫時以外は使用することが無いので、彼らの申し出は快く受け入れられました。

 さて、その野鳥研究チームの研究が終了し、彼ら主催の感謝祭がミクルスキ家で開かれることになりました。その名も“Kaffe und Kuchen”(ドイツ語で”コーヒーとケーキ“の意)。
“う〜ん。気温35度を超える猛暑の続く中、太陽のさんさんと照る午後の4時に、熱いコーヒーと甘〜いケーキかー・・・・・。きびしいなー。”といのが、フランス人の正直な感想。フランスでは、アペリティフ(コーヒーではなく、アルコール。)は、夕方の6〜7時が一般的です。そして、夕食は8時と遅いのです。夏は、日の入りが夜の10時を超えるので、当たり前なのかもしれません。

 それでも、フランソワ・ミクルスキを代表する、国際的なブルゴーニュのヴィネロン達は、ドイツ流アペリティフに快く参加。研究者達の手作りのケーキを頬張りながら、感想を述べ合ったり、思い出話をしたり・・・・・。“暑い/熱い”涙のお別れとなりました。

 2006年7月18日 ブルゴーニュ生活@日本

ワイン会報告

15日(土)プチ・ニースでの「サヴィニーの夕べ」にご参加下さったみなさまありが
とうございました。気取らず肩肘張らず楽しいひと時を過ごせました。

我妻さん、スタッフの皆さん本当にお世話になりました。
今後もよろしくおねがいします。

当日の詳しい内容をアップして下さった方のブログをご紹介します。
http://blogs.yahoo.co.jp/tsuredsure_wine/39002873.html

 2006年7月14日(金) Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記


 フランスの革命記念日のため祝日。この日を祝って、フランス全土でパーティーが行われます。

 私達は、夫・パブロの大親友であるジュリアン・スニエに誘われて、ボジョレーの彼の家で行われる2日間のフェット(パーティー)に息子アンジェロと3人で参加してきました。ジュリアンは、フランス大手のワインメーカー、ボワッセ・グループのボジョレー・ワインを作っているモメサン社の醸造責任者。同じく、ボワッセ・グループのドメーヌ“クロ・ド・タール”(モレ・サンドニ)の醸造責任者のシルヴァン・ピティオ氏と供に、試飲会の為に日本を訪れたのは昨年のことです。彼の造るワインは、日本の多くの方々に楽しまれています。

 そのジュリアンが、ボジョレーのモルゴンの裏山の古い大きな農家を買ったのは、3年前でした。何をやっても器用なジュリアンは、自分で少しずつ改築を進めているのです。

 このフェット参加に一番興奮しているのは、2歳半のアンジェロ。ジュリアンの家は、寝室、浴室と台所のみ。客間など無いのですから、友人達はそれぞれ、キャンピングカーやテント持参での参加となっています。そして、朝から、私達はベットマットや簡易イス、アイスボックスを軽トラックに準備。トラックの中にベットを発見したアンジェロは、大はしゃぎで、早速自分用の小さい毛布を持ってきて、ベットに横になったり、転がってみたり、ジャンプしてみたり・・・・・。今晩この移動ベットで寝ることを心から楽しみにしています。

 

 

  さて、ジュリアンの家に到着してみると、友人達はランチを終えて寛いでいるところ。残念ながら、小さな子供はいませんでしたが、アンジェロは退屈する様子も無く、音楽やダンスを一緒に楽しんでいます。夕食のバーべキューもペロリと平らげ、“おねんね”の時間になりました。

 今朝と打って変わった、真っ暗なトラックの中。急に怖くなったアンジェロは、泣き出す始末!!結局、焚き火の前の、パパの腕の中でのおねんねとなりました。“あんなに楽しみにしていたのにね!?”

 2006年7月10日 LOLOと本日のお客様 カーヴ・マドレーヌ

 今日から「ブルゴーニュ生活」サイト上で、ボーヌにある小さなビストロ「カーヴ・マドレーヌ」での出来事、店主とお客様のワインや料理についてのやりとりなどを「LOLOと本日のお客様」と題し、紹介させてもらうこととなった。
 まずは私たちのレストランを知らない方にもどんなお店なのか、その雰囲気、イメージを抱いて頂くために、少し「カーヴ・マドレーヌ」について書かせてもらうことにする。

 現在の場所にこのレストランができたのは1991年のこと。今の店主LOLO(ロロ)の両親がオープンしたブルゴーニュ家庭料理の店である。しかし彼らのレストラン業としての歴史はもっと古い。カーヴ・マドレーヌを開く前に、78年から88年まで今の二軒となりで、彼らの名字Brelin(ブルラン)からとって「Brelinette(ブルリネット)」という店名でレストランをやっていた。そのビストロスタイルというのがおもしろい。小さな店の側面の壁一面が、石灰からできた強固な石で組み立てられたワインセラーになっている。そこにワイン瓶を寝かせ入れ、客は自由に好きなワインを選んでその場で楽しめるというもの。ワインリストは存在しない。値段はというとボトルの裏に書いてある。そしてもうひとつ、店の重要な役割を果たしているのが、16人掛けの大きなテーブル。訪れる客は端から順に詰めて座ってゆく。もちろん隣は知らない人ということになるが、ワインを囲めばすぐに打ち解け会話に花が咲く。日本では個室、隠れ家を売りものにするレストランが人気らしいが、ここでのコンセプトはそれとは全く逆のコンヴィヴィアリティーである。

 このような遍歴を経て、カーヴ・マドレーヌは現在に至るのだが、現在の店主LOLOは両親のやり方、料理に関するレシピなどをそのまま大切に受け継いでいる。ただ、ワインのセレクションは別。直接ドメーヌから買い集めたワインはレストランの地下カーヴにも収まりきらず、ムルソーに倉庫を借りるほど。ブルゴーニュワインは当然のことだが、ローヌ、ラングドック、スペインワインも大好きでやたらと詳しい。彼とのワイン談議を目的に、いろんな国からお客様が訪れてくれる。もちろん彼のセレクションが好みでない人もいるが、味覚や感じ方はひとそれぞれ違うのだから当たり前のことだ、ワインを囲んでワイワイ話すのが楽しいのだと彼は言う。

 長くなってしまったが、なんとなく私たちのレストランのイメージとつかんでいただけただろうか。次回からは、このカーヴ・マドレーヌで繰り広げられる、LOLOとお客様とのワイン談議を私なりに拾って、この場で紹介してゆきたいと思う。