メールはこちら bourgogne-seikatsu@wanadoo.fr


 月暦六月五日サヴィニー便り Bize 千砂さん

  「ビーズワインの色気の秘密:全梗の妙味」と題して、7月22日に母校アカデミー・デュ・ヴァンでセミナーを開きます。ビーズのワインを通じてブルゴーニュワインを感覚で感じ取るセミナーの第2弾です。

  昨年はサヴィニーのテロワールを説明することで、ブルゴーニュの大地を感じ取ることがテーマでした。今年はテクニック編です。現在ではブルゴーニュにおいて極少数派の造りである「全梗」にスポットをあててみました。
何せ、今となっては時代遅れな造りなのか、文献を探してみましたが見つからない。なのでインタヴューが中心となりました。

 インターヴューをした相手は、今回テイスティングするワインの造り手である、アラン・グライヨ、ジャック・セイス、パトリック・ビーズ、ワイン評論家のクライブ・コウツ、エノロジスト(キリヤコス氏の右腕のアントニー)。
生産者3人は、限りなく自分のブドウに自信がある人たちである印象を受けました。あるいは、全梗とすることで、否が応でもブドウの質を高めなければならない、自分に難題を課している、そんなこともアラン・グライヨは言っていました。そして、この3人の共通点は大学や専門学校でエノロジーを学んだのではなく、実践で、体で覚えていった造りであるということ。3人とも、全梗ワインの大御所、DRCでワイン造りの洗礼を受けた人物です。

 ワイン評論家やエノロジストのご意見は、「エノロジー」の教科書にほぼ書いてあるとおりのものでした。それをパトリックに見せると「ここに書いてあることは正しい。でも、これは机上の醸造法であって、これが絶対ということはない。まあ、このような本を書いている学者たちは、いちどもワインを造ったことのない人物だからね。」といって、本をゴミ箱に入れようとする。97年に私がブルゴーニュ大学に通っていたころ、醸造学の試験前に勉強していると、家庭教師パトリックが近くに寄ってきて「こんなものは覚える必要ない」といって、プリントに×印をつけられたことを思い出しました。その試験の結果はいうまでもありません。

 今回試飲する2001年は2002年に隠れて目立たない年ですが、本当においしい。滋味な味わいです。楽しみにしていてください。
また、白ワインは樽を一切使用していないステンレス発酵のものと、木樽発酵のものを比べ、そのテクニックをみていきます。

 2006年6月10日(土) Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

先週一杯で、シュヴロの畑は芽かき作業が一段落。この時期の良好な天候のもと、あっという間に伸びるブドウの芽を選んでおくことが、ブドウの出来の収量を抑える意味でとても大切です。シュヴロは、2002年よりビオを開始、畑のブドウの木の間に雑草が生えまくり、芽かき班からクレーム。“これじゃ仕事がやりにくいよ、マダム。”今度は、芝刈り機で雑草の手入れ。畑仕事は終わることがありません・・・・・。


東京の皆様にお知らせです!


ソムリエ協会東西関東支部合同定例会でドメーヌ・シュヴロのワインが試飲されます。


6月15日(木)
セミナーのテーマ: 地球温暖化とワイン
講師:児島速人氏(ワイン教育・コンサルタント会社WINNEL代表http://www.winnel.co.jp/
場所:ウェスティン・ホテル東京

問い合わせ、詳細:http://www.sommelier.jp/nishikanto/

まだ、ドメーヌ・シュヴロのワインを飲んだことがないソムリエ、ワインアドヴァイザーの方、是非お越しください!

 

 2006年6月2日(金) Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

畑の芽掻き作業で大忙しの中、フランス新聞“ル・フィガロ”等の仏経済界が主催する、パリ16区の商工会議サロンで行われた、ワインとコミュニケーションのコンクール“トップ・ヴィニス(TOP VINIS) 2006”にパブロと出場しました。

今まで、ワインの試飲のみにおけるコンクールは存在しましたが、造り手のコミュニケーション性、ボトルやラベル等のデザイン性、販売戦略等の商業としての実力も問われる、この様なコンクールは、ありませんでした。

参加した約250の造り手の中で、試飲審査を含めた1次審査に残ったのは35の造り手。

== ブルゴーニュ地方選抜6社 ==
−カーヴ・ヴィアン・ヴニュ
−ドメーヌ・デュブルイユ・フォンテーヌ
−ルイ・ジャド
ドメーヌ・シュヴロ
−ブシャール・ペール・エ・フィス
−ジャン・クロード・ボワッセ

2次審査は、審査員の前での造り手、ワインに関するプレゼンテーションでした。
主に、私がドメーヌの商業的な説明、パブロがワイン(マランジュ・シュール・シェーヌ・ルージュ2004)の説明をしました。

== 審査員 ==
−フランソワーズ・サンぺルマン(新聞記者)
−ソフィー・ドゥラバル(ソデクソ・フランス・ディレクター)
−ピエール・ベルザゴル(オーシャン・マーケティング・ディレクター)
−タヌギィ・ド・ラベル(ワイン&シャトー社長)
−チボー・ルクレール(ボッタン・グルマン社長)
−エヴリン・フィリップ(コミュニケーション・コンサルタント)
−ベルナール・バースチイ(フィガロ新聞)
−イザベル・バシュラ(ルヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス)・・・・他3名

== 2日間に渡るコンクールの結果 ==
ドメーヌ・シュヴロは銀のトロフィーを獲得しました!
(グラン・プリはジャン・クロード・ボワッセ)

この様な体験は初めてでしたが、パブロとの準備作業はとても勉強になりましたし、フランス・ワイン業界の様々な方々と出会えて、とても充実した日々でした!!

 2006年6月4日(日)Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

パリ在住の皆様、お待たせいたしました!!
シュヴロのワインが、パリ・オペラ座近郊のワインバー“VINO’S”に入荷されました。
ソムリエの松岡正浩氏が、あなたのワインの相談に乗ってくれます。カウンター中心の店内は、親しい方とはもちろん、一人で気軽に立ち寄ることができ、ゆっくりとお食事もできます。また、店内にある日本語のワイン雑誌の講読もOK。
同じく、パリ・オペラ座近郊の、きめ細かい指導で評判の日本人の為のワイン学校“VINO’S”( 校長: 細川布久子氏) http://www.jcom-paris.info/education/vinos/index.htmlのお店です。

VINO’S
29 Rue d’Argenteuil 75001 Paris
Tel: 01 42 97 52 43
Metro: Pyramides( No.7,14)

 月暦五月四日サヴィニー便り Bize 千砂さん

「LA LUNE ROUSSE(「赤い月」と訳される。「春枯れの月」とも呼ばれる)が今週末には終わるから、来週からは天気がよくなるさ。」
という、村のおじいちゃんの言葉を期待し、
「来週からはきっとセーターを脱げるに違いない」
と思っていたのでした。ところが、その期待は見事に裏切られてしまった。

LA LUNE ROUSSEとは、太陰暦でいうところの四月を指します。何も月が赤く見えるからそう呼ばれたのではなく、発育している植物が焦げて赤茶けるのが月のせいだということで、そう呼ばれるようです。焦げる、つまり霜で焼けてしまうことですね。
「氷の聖人」も過ぎ、「赤い月」も終わったところで、少しは夏らしくなってもらいたいところですが、今年は、閏月のある年のせいでしょうか、夏らしくなるどころか、冬に逆戻り。

今朝の気温は2℃。お天道様の様子を伺いながら、今朝6時に畑へ出発したパトリックのいでたちはしっかり冬用のジャケットを着込み(洗ってしまったばかりなのに)、おまけにスキー帽に手袋。冷たい風が吹き、霧雨がしっとり時おり降る中、今日は合計11時間トラクターに乗っていました。

今年は雨の量も多く、なかなかトラクターで畑に入ることが難しく、一昨日あたりから、まとまった雨が降らない限り、Sulfatageを今日する、今日しかない、と思っていたようです。Sulfatageとは簡単にいえばブドウが病気になるのを防ぐ為の農薬散布ですね。これはビオの生産者だろうが、ビオディナミの生産者だろうが、やるときにちゃんと散布しないと、ブドウは病気になります。

今年は、ヘリコプター出動回数が例年の3倍以上と、みんな大変なようです。ヘリコプターで何をするのかというと、もちろん、薬散布です。ヘリコプターで散布するのは短時間に広い面積をできるメリットはありますが、必ずしも全体に行き渡ってるとはいえない。確実な方法ではありません。うちでも2000年に傾斜の強い斜面で利用したことがありますが、今年は背中に物をしょって、人力で散布をしました。

今のところ、蕾のつき具合は良好。ただまだ堅い堅い。まだまだ先は長い。