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2005年6月27日  Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

2005年6月26日(日)
6月19日から 1週間コニャックとボルドーへ出張をしていました。といっても、コニャックではPorte Ouverte(生産者の蔵開放)にドメーヌ・シュヴロのワインを出展、ボルドーではVINEXPOを訪問してきました。
出展に招待されたコニャックの造り手は、“Le chais de leonie”(ル・シェ・ド・レオニー、レオニーの蔵)で、当主は、若干30歳の肌の輝がやくように美しいドミニク。数年前に崩れかけた農家を買い、少しずつ手を加えて完成させた趣味の良い家は、今回行われるジャズピアノのコンサートを行うサロンもあり、写真集に出てきそうなシャラント地方の田園風農家です。今回は、彼女のより抜きの友人である生産者達が集まっての開放日でした。
子供を片手に抱きながら、てきぱきと支持を与えるドミニク。ただ今、亭主と別居中で、一人で家庭と仕事を切り盛りしています。地元ではたくさんの政治家を友人に持ち、マスコミにしばしば取り上げられている人気者。まさに、“エネルギッシュ”&“ダイナミック”。そのかっこよさに思わず見とれるほど。大きな試飲会とは違い、小さな出展にはこのような,地道な人との出会いがあり、これが私のもう一つの人生の糧になっているともいえます。ドミニクからエネルギーをたくさんもらいました!

出展を無事終え、いざボルドーのVINEXPOへ。先回の2003年は猛暑でしたが、今回も暑い!!私たちはVINEXPOに出展はしていませんが、お客様へのご挨拶と、勉強のために他の造り手のワインを試飲させていただきました。まずは、フロンサックで行われた、亜硫酸を使わないワインの試飲会、そして、翌日はボルドー市内で行われた、ニコラ・ジョリーを中心としたBIOワインの試飲会に行ってきました。夫のパブロも様々な造り手と話し、自分のアイデアが固まってきたようです。ドメーヌ・シュヴロでは、数年前より取り組んできたバイオダイナミクスを、来年を目標に16ヘクタールの全ての畑で行う予定です。
最終日は、VINEXPO会場へ。ここでは、試飲というよりも人とのアポイントメント。ドメーヌ・シュヴロのお客様、お世話になった造り手の方々、ボルドー留学時代の友人・・・・・まだまだお会いしたい人はたくさんいましたが、パブロに背中を押され、ブルゴーニュへの帰路に着きました・・・。

 


 

 2005年6月26日 摘心作業 管理者

ロマネコンティー社の摘心作業トラクター

軽量&タイヤが3列あるので土に負担をかけないのでしょう。

音が無いのが少々残念。
「ガガガガガ・・・・」


こんな事して遊んでる場合では無いのに・・・

 2005年6月24日 更新情報 管理者
ロマネコンティー観察
 2005年6月21日 サヴィニー便り Bize 千砂さん

月暦五月十五日
今日は夏至。フランスの夏は夜遅くまで明るく、調子が狂うのは旅行者だけではなく、子供たちも。最近、寝付くのが10時近く、困ったものです。
陽気は、先週末あたりから猛暑が続いています。日中35℃を超え、どんどん大地から水分が蒸発していってしまっている感じ。隣を流れる小川も水位がかなり下がり、干上がるまで時間の問題です。
「2003年の再来か」と地元ではささやかれています。
とはいっても、開花の時期が既に2週間は2003年より遅かったので、どんなに収穫が早まろうと8月中スタートということにはならないと思いますが。開花からの100日計算では9月半ば開始予定ですが、2003年の場合、開花から80日ほどで収穫を始めたので、その調子でいくと、9月早々ということになります。
ということで、2003年のことを振り返ってみたくなり、その年の記録をまとめた極秘文書を(なんちゃって)を公表いたします。ちょうど、2003年が出回る頃だし、参考にしてみてください。

Vendanges 2003。

この猛暑と干ばつに見舞われた年に繰り広げられたブルゴーニュにおけるブドウ収穫を我が家であるサヴィニー・レ・ボーヌのドメーヌ・ビーズを例に取り記録を残します。とは言っても、私のブドウ醸造学や栽培学の知識はブルゴーニュ大學付属社会人向け講座でかじった程度のもの。サヴィニー・レ・ボーヌでヴィニュロンをする夫と、ブルゴーニュ大學醸造学部(Departement Technique de l’Oenologie)を卒業した夫の右腕として働く白ワイン醸造責任者、DTOやScience de la Vigneというブドウ栽培科学を学び、フランス南西部、ブルゴーニュのドメーヌで実地研修をした鈴木将裕君の知識を多分に拝借しました。

2003年、フランス全土を襲った猛暑と干ばつ
最終的に1万人以上の死者を出した今年の夏。フランスの各地で気温は40度近くを記録し、8月13日付けのブルゴーニュ地方誌“LE BIEN PUBLIC”に掲載されたMeteo Franceの発表によると、今年6月1日から8月11日までの平均最高気温が28.6度、平均最低気温が16.5度と過去半世紀で最も暑い夏となり、1923年にトゥールーズで観測された気温44度の記録は破られてはいないものの、6,7,8月の間に気温35度を超えた日がニームで30日ちかくにのぼったとありました(例年は4日程度)。
それに加えて干ばつ。フランス各地で山火事が発生し、給水制限が発動されました。我が家の横を流れているはずのロワン川も3月から干上がったまま。通常ならば夏の間、牛たちは緑の草を食み小川の水を飲みのんびりしているのだけれど、草原の草は枯れその代わりに干草で、川は干上がっているからドラム缶の水で、暑さに喘ぎながら補給しているのでした。夏の草をたっぷり食べた牛のミルクでつくる夏のボーフォールチーズが私は大好きですが、そのまろやかでコクのある味わい、今年度生産分には望めそうにもありません。

2003年、ブドウ収穫開始
8月16日付けの”LE BIEN PUBLIC”の一面に衝撃的な記事が記載されました。
「Vendanges historiques en Cote de Beaune」
我が家のあるサヴィニー・レ・ボーヌ在のドメーヌ、シャンドン・ド・ブリアイユがグラン・クリュの畑コルトンの収穫を始めたというのです。まだブドウ収穫公示日が発表もされていないというのに。とにかく8月中にブドウ収穫が始まるなんて驚きです。1893年、110年前の8月24日にピュリニーのドメーヌでブドウ収穫をスタートしたという記録が残っているそうですが、それよりも9日も早くのスタートとなりました。
通常、ブドウ収穫開始は開花から100日目が目安とされ、そうであるならば今年は9月2-5日ごろと思われていました。ここ数年早まる傾向にあるのもも、近年最も暑い夏であった1997年の9月12日をはるかに上回わります。ところが開花後も日照りが続き、ブドウの第2の成長過程であるveraison(ブドウの色付き)が7月半ばに始まったのです。veraisonから50日後が収穫なので、逆算すると8月末!。これには主人も驚きました。「全く常識が通用しない年になるな」と感じたようです。「ブドウ収穫開始は予定よりも早く8月29日ぐらいに始めるからよろしく」、と従業員たちに挨拶をして夏休みにでかけたのでした。
8月9日、バカンス終了。早速ブドウをチェックしに畑へ出て行った主人。「信じられない。もう、ほぼブドウが熟している…」
緊急を要されているのはシャルドネでした。過熟ブドウのように色が黄色くなり始めていたのです。
週明け、適当にブドウを摘み取り、実験的にプレスをしてジュースにし、ラボで分析をしてもらいました。ブドウの熟成度を測る要素は主に糖度、総酸、そのほかpH、酒石酸、乳酸です。今年は春に襲った遅霜、6月の雹害の影響で区画によってばらつきがあるものの、収穫を開始するのに十分な糖度が観測されました。
慌てて収穫の準備を開始。従業員たちにバカンスを繰り上げて欲しい、と連絡をし水曜日に二人を除き全員集合(とはいっても3人ですが)。さて、収穫に向け一気にテンションを高めていきます。まずはINAOに連絡を入れました。公示日の前に収穫を実施するには分析結果をもとにINAOの承諾を得る必要があるのです。それから赤ワインの発酵をするための樫材の大きな開放桶に水をかけ、ならし、ブドウを切るはさみを手入れし、圧搾機や選果台の点検をし、そして何よりも収穫を手伝ってくれる人々の確保が大切。毎年来てくれる人々に電話をかけまくり、なんとか30人ほどが集まるめどが立ちひと安心。中にはブルターニュの海岸から駆けつけてくれた今年6年目のバカンス真っ最中の学生グループもいました(何年学生をしているつもりなのでしょうか)。
8月18日月曜日、ドメーヌ・シモン・ビーズの2003年のブドウ収穫がスタートしました。朝から太陽が容赦なく照りつけ、まるで太陽が、地球が、宇宙が私たちに挑戦状を突きつけてきたように私には感じたのでした。

2003年のブドウ
8月18日、我々が収穫を開始した日に、ブドウ収穫公示日の発表がありました。
“19 AOUT : DU JAMAIS VU!”
至上、最も早い時期に始まった収穫。しかもシャルドネもピノ・ノワールも、コート・ド・ボーヌもコート・ド・ニュイも、さらにはオート・コートまで、いっせいに8月19日からだというのです。
この衝撃的な発表にもかかわらず、慌てた雰囲気はコート・ドール全体を見回してもほとんど感じられませんでした。多くのヴィニュロンがまだバカンスで留守をしていたからなのでしょうか。
2003年のブドウの特徴は次のとおりです。
1) 腐敗がなく健全な状態である
2) 糖度レベルが高い、非常に高い
3) 酸度レベルが低い、非常に低い
4) 収穫量が非常に少ない
5) 干しブドウ、焼けたようにからからのブドウ、しなびたブドウの割合が非常に多い
6) ブドウの熟成にかなりばらつきがある
この中で問題となるのが3、5、6。総酸(H2SO4)で4g/l以下、中には3g/l以下のものもあり、例年の5g/l以上と比べると著しく低レベルのものや、pHが3.4以上とビン詰めする頃のレベルのものがところどころにみられたのでした。今年の夏はだらだらと暑く、気温差のめりはりがなかったための結果なのでしょうか。それとも、干ばつの影響で地中深くの水分を吸い上げる際にミネラル成分の中でも特に多くのカリウムを吸収し、それが酸を減少させる原因になったともいわれます。とにかく、線のきれいな酸が特徴であるブルゴーニュのワインにとって、酸が少ないというのは大問題。ワインを味わうにあたり酸の質が重要なポイントとなる白ワインに関してはなおさらです。
B. I.V.B.(Bureau de l’interprofession du vin de Bourgogne)から8月22日に送られてきた「重要」と記された資料には、
「すぐにブドウの熟成度をチェックするように。その結果次第では、直ちに収穫をすることを強くお薦めする。今後さらに晴天が続くとするならば(予報では続くと思われる)、酸のレベルがさらに低下するのはもちろんだが、場所によってはさらなる糖の上昇は望めないし、ポリフェノールのレベルも向上するとは言い難い」
とありました。今後も酸のレベルが低下していくのは納得できますが、糖がこれ以上上がらないというのはなぜ?6月の雹害で葉が傷ついたり、干ばつ、日照りの影響をもろにうけた若木、日当たりの強い畑ではすでに葉が黄色くなり始めたり、葉を落としてしまった株もあり、そうなると光合成をしなくなるためなのでしょう。
でも、ご心配なく。
今年のブドウは酸が異常なほどに少ないけれど、これは醸造段階でカバーできます。「健全で十分に熟したブドウからはいいワインができる」のです。乾燥しきってしまったブドウを選果の段階でちゃんと取り除けば不快な味わいや香りは避けることができます。今年のブドウがワインとなってどう変化していくのか、今後がとても楽しみです。

2003年の醸造
8月18日にブドウ収穫をスタートしてからも毎日暑さとの戦いでした。35度近い気温の中を一日中畑で働くことは危険と判断し、午前中7時から12時までの半日だけ収穫することにしました。9日間、とにかく暑かった。
危険なのは人間だけではありません。畑から醸造所に運び込まれてくるブドウを手に持つと熱いのです。危ない!酸が少ないだけでも雑菌や悪玉の細菌がつきやすくなるというのに、温度が高くてはなおさら。ブドウを急冷する必要があります。ここ数年、このようなときに活躍するのがドライアイス。かなり効率よく温度を下げてくれます。うちでは赤ワインの醸造には大きな樫の開放桶を使用していますが、その中にブドウがドライアイスの煙と共に落ちていく様は何か幽玄な舞台でも見ているようです。
まずは赤ワインの造りから見ていきましょう。
いいワインを造る第一歩は、畑から運ばれてきたブドウを丁寧に選果するところから始まりました。今年はからからに渇ききってしまったブドウが多く、それを取り除く必要があったのです。それから樹齢の高い区画のブドウを除いてすべて除梗をしました。現在ではほとんどのところが除梗をする造りの中で、うちは昔ながらの手法をいかし、ブドウの房を丸ごとを使うのが特徴のひとつなのですが、1976年、1983年、今年同様夏が暑く干ばつの年、の経験から樹齢が45年に満たない区画のブドウは梗をはずしたのです。上記のヴィンテージのワインは非常にタンニンの性質が乾き、口当たりがどうしても硬くなりがちでした。そのため少しでも飲みやすく仕上げるために除梗すべきと判断したのです。
2−3日もするとアルコール発酵が始まります。ドメーヌ・ビーズではブドウの表皮に付着している野生酵母のみを使用。そして最初から温度管理をしてコントロールしていくのではなく、ある程度放任主義で行き過ぎになる手前で何らかの処置をしてあげる造り方です。ブルゴーニュワインの楽しみはAOCが表すように畑によってその味わいが異なるところにありますが、それを最大限に表現できるような造りをするのです。安定した酒質のワイン、醸造によるトラブルを回避するために、天然物ではあるけれど市販のワイン酵母を酒母として添加したり、低温発酵をして醸しの期間を長くすることで色を多く抽出させたりフルーティーなワインに仕上げる造り手が増えている中、人間の業が最小限に介在するワイン造りを目指しています。
なのでたまにハプニングが発生するのです。
そう、今年の酵母は素直でおしとやかとはかけ離れたとても元気で活発なタイプでした。通常は酵母が徐々に糖を食べて発酵温度も30度くらいで落ち着くのですが、今年はいきなり30度を越えたものがあり、中には38度まで上がってしまったものもあったほどです。35度を超えると酵母は死んでしまう、といわれますが、素早く対処できたからなのでしょうか、その後発酵が停止してしまったということにはならずに済みました。まずはドライアイスで温度を下げました。その後は酵母を刺激しないように開放桶の上にビニールシートをかぶせて空気との接触を抑え、ピジャージュを中心にし、ポンピングオーバーの作業は管を液体の中に突っ込み空気に触れないようにただ液体を循環させるように行いました。
途中、補糖と補酸をします。ジュースの段階でラボで分析を行い、その数値をみながら補う糖の量と酸の量を割り出します。今年、ジュースの段階で比重は平均1085程度。それから割り出される予定アルコール度数は約12%。あと1%ほどアップさせる必要があります。アルコール度を1%上昇させるためには1.8s/hlの糖が必要で、アルコール発酵中数回に分けてショ糖あるいはグラニュー糖を添加します。補糖によりワインの味わいが変化するということはあまりききませんが、一方、補酸は味わいがかわってくるため慎重になります。しかも補酸に使われるワインの酸の主体成分である酒石酸はワインの成分のひとつであるカリウムと結合して結晶化するため、添加する量を的確に割り出すのが難しいのです。経験と舌で判断していくしかありません。
数日して比重が1000を割り、温度が徐々に低下し始めたのを確認。アルコール発酵のクライマックスです。残糖が2g/l以下であることを確認し、地下セラーの小樽に移してワイン醸造第一幕の終了。
白ワインの場合、醸造所に運ばれてきたブドウをまずプレスしてジュースにし、あとは赤ワイン同様の造りで放任主義といいたいところなのですが、昨年から造りがかなり変わりました。絞ったジュースをタンクに収めてひと晩置いたあと、上澄みを直接小樽に移し、アルコール発酵の段階からそこで行うようにしたのです。そしてドライアイスを入れながら発酵温度が20度を超えないようにします。こうすることにより、フレッシュなフルーティーさが強調され、樽発酵によりワインに複雑み、厚みがでてくるのです。確かに2002年の白ワインを飲むとピュアで果実味が豊かで大変美味しい。でもその反面、それまでのいい意味での雑みや素朴さが失われてしまったような気もします。

2003年のワイン
収穫からひと月しかたっていないものを判定するのは不可能に近い業であるといえます。ただひとつ言えることは、「悪くはないぞ」ということ。当初、ブルゴーニュワインの生命線ともいえる酸が異常なまでに低いということでどうなることやらと心配されたのですが、どうやら最悪の事態は回避されました。20年前、30年前の昔と違って、さまざまな困難、難題に素早く対処できるテクノロジーが発達し、そしてラボで果汁やワインを簡単に分析できるようになり、的確な判断を下せるようになったからでしょう。
2003年というexceptionelleな年のワイン。exceptionnelleなワインなのかどうか、乞うご期待。

2005年6月17日  Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

2005年6月15日(水)
1週間ほど前からブドウの花が咲き始めました。“この時期は、何ともいえないブドウの花のいい香に、辺り一面包まれるんだよ!”とブルゴーニュに来たばかりの頃、夫のパブロが教えてくれたことを思い出します。シナの花、カシスの芽・・・・・癒しを与えてくれる自然からの香に、外に出るたびに大きく深呼吸をしてしまいます。そして、ドメーヌ・シュヴロでは、この開花から100日後の9月17日前後に2005年のぶどうの収穫が始まるという予想がなされました。今年の収穫では、どんな出会いがあるのかとても楽しみです。

昨年、ドメーヌ・シュヴロの収穫に参加してくださった高村久美さんのコメントをご紹介いたします。高村さんは、ワーキングホリデービザ(仏労働許可証)で渡仏。フランスを旅する途中で参加してくださいました。

>>>ドメーヌ・シュヴロでのヴァンダンジュ(収穫)は、私にとってとても楽しい体験でした。朝、キャミオン(トラック)に乗って畑に行きブドウを切り、畑を移動してまたブドウを切り・・・という繰り返しの作業でしたが、途中誰からともなく歌が飛び出したり、斜面の上からの景色がスゴクきれいだったり、1つ1つのことが私には新鮮でした。
語学学校に通っていたときには、接するフランス人が限られた人だけ(先生やホームステイ先の家族ぐらい)だったので、今回フランス各地から集まったたくさんの人たちと一緒になって仕事をしたり、食事をしたりという経験はちょっとドキドキの反面フランス人の一面を知る絶好の機会にもなりました。作業が遅い私を身振りを交えて話しかけてくれたり・・・優しさが身に染みました。そして、よく食べ、よく飲み、よく話す!これがフランス人の元気のヒケツなのかと身を持って知った気がします。
このような全てのことが私の心の中で本当によい思い出になっています。素晴らしい機会を下さったドメーヌ・シュヴロの皆さん、ありがとうございました!!<<<

 

 2005年6月14日 夢の道具ブショネフィルター(正式名 ドリーム・テイスト) 管理者

ドリーム・テイスト 販売開始

いよいよボーヌ市のアテナーム、ペラルデルをはじめとするワインショップにて、コルク臭を除去するドリームテイストが発売された。

フィルター2個とデカンタ(フィルターがすっぽり入る容器)のセットで40ユーロ(写真右)。フィルターのみは1つ10ユーロ。フィルターといってもコーヒーフィルターのような濾すタイプではなく、フィルターをセットしたデカンタにワインを流し込む為、デカンタ代を浮かす為にはフィルターにぴったりの容器が必要で、節約は少々難しそうだ。

特に高級ワインでのコルク臭トラブルの解決になるのでは?と業界でも、今、話題の商品、ペラルデルにて効果の程を聞いてみるも、ブショネワインがないので未だ試していないとの事。お客さんからの返品を首を長くして待っているという。

これでコルク臭が消えるのなら迷うことなく「買い」なのだが、デザインが悪い。デカンタにドリームと赤く浮いていて高級感がまるで感じられず、アルマンルソーのシャンベルタンがドリームデカンタに入った瞬間にコルク臭は取れるものの、ポンチに見えてしまいそうで、心配だ。

 2005年6月12日 モレ・サン・ドニ村近くの畑  名管理者コナン@Beaune

平和な日曜日、いつものように畑の中の農道を通りつつ「右手に見えますのがシモン・ビーズのラトリシエール・シャンベルタン、この列の32本目の木に鳥が巣を作って卵を暖めております。」などと平和に過ごしていると、写真の現場が突然現れました。

杭がなぎ倒され、そこから伸びる針金に「縛りつけ作業」が終わった木の枝がすべてもがれたり折れたりしているではありませんか!杭についた泥や折れた枝の葉がしおれていないことから、事故直後とかと。

「推定被害 ヴィラージュワイン30本分」

よく見ると、近くに轍が残り、杭が根元から抜けている。車の塗料やヘッドライトの破損したプラスチック等が散乱していなかったことからRV車の仕業では?
明日の地元紙、Bien Bublicは要チェックです。

 月暦五月三日(6月9日) サヴィニー便り Bize 千砂さん

月暦五月三日
一体何からお話していいのやら。あまりの忙しさにサヴィニー便りを後回しにしていたら、3週間ほどごぶさたしてしまいました。
庭に種を蒔いた枝豆は、希望の芽を今年も見せ始めてくれました。春菊は3センチほどに育ち、形は立派な春菊です。間引いてはサラダに混ぜて食べています。
種を蒔いたといえば、昔、田植えの目安とされた芒種の日、月暦四月廿九日、つまり先週の日曜日に、我が家になんとわさび棚が登場しました。棚といっても、2年後にわさびが20株ほどできたらいいな、と願いつつ種を植えただけなので、まだ、影も形もありません。うまく発芽すれば、3週間後には5センチほどの姿を披露できる予定です。
大阪でのガニエール・フェアのガラディナーの際、同席したのが、世界を代表するわさび会社「金印」の専務。専務といっても私よりも若く、その彼の夢がすごい。世界に本わさびを植え、わさび文化を広めること。わさび伝道師としてこのたび来仏し、3ツ星シェフの契約農家にわさびを植え歩き、光栄なことに、その種のおこぼれが我が家にたどり着いたのです。わさび漬けをこよなく愛する私、がんばって育てますよ。
それから、事務所に研修生がひとり来て、これが大変。日本でいうなれば商業高校に通っている子で、会計を実践で学ぶとしてうちに来たわけだけれど、うちのような中小企業にそんなに高校生に任せることができるような仕事がたくさんあるわけでもない。そこで、簡単なパンフレットの作成をお願いし、あとは印刷をお願いとしたところ、上下逆に印刷し、100枚目になっても気がつかないってどういことよ!他にもこんなミスだらけ。タバコは吸うし、オフィスに腹だしの服装で来るし、作業の間、ウォークマン聞いているし、なんで親でもない私ががみがみして、生活の基本をおしえなければならないのよ。と、ここ2週間ほど、こんなつまらないことで神経をすり減らしています。
それから次から次へと届けられるさくらんぼ。とても嬉しいのだけれど、種をとって冷凍する作業がものすごく大変。ひとりでもくもくと作業をしていると、あっという間に半日が過ぎています。
なので、わたしがブドウ畑に出る時間もない間に、開花の時期を迎えました。花のつきが多かったので、芽掻き2周目をし、枝を支える為に針金を持ち上げ、その針金をクリップでつなぎとめ、伸びてきた雑草もカットし終え、これからブドウが成長していく準備はOKです。

2005年6月6日  Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

2005年6月6日(月)
 今日は、いつに無く忙しい日を過ごしました。午前中は息子アンジェロの世話とドメーヌでの出荷準備、午後はアンジェロをシャロン・シュール・ソーヌの義祖父母(ニコラとマルセル、義母の両親)の家に預け、ディジョンでのワインのセミナーに参加しました。

AM11:30にアンジェロとマランジュの家を車で出発。フランスではこの時期、全国各所で道路の補修工事が行われています。そういえばフランスは年度末。どこかの国と似ていますね!いく先々で臨時の信号に足止めになり、遅れないかと焦りを感じながら、道のりを急ぎました。そして、無事到着し、昼食を皆で一緒に取ったところまではよかったのですが、問題は私が家を離れるとき。アンジェロはいつもと環境が違うと、それを敏感に感じ取り、泣き喚いて私にぴたりとついて離れないのです。庭の鳥小屋にマルセルがアンジェロを連れ出し、その隙に私が消えます。いつもこの作戦です。

“シャロン・ノール”の高速(A6)インターから“ニュイ・サン・ジョルジュ”へ。ここでは、パブロの使いでニコラ・ポテルとアポイントメント。彼の事務所は看板がないのでなかなか見つけられず、違う通りの同じ番地の家を訪ねるというドジをしました。(実は、私は方向音痴です!)

ワイン試飲セミナーは、ディジョン大学の施設( the Centre Europeen des Sciences du Gout )。今回のテーマは“白ワイン”です。設備の整った孤立したブースの中で、全てのワインがブラインド・テースティング(中身がわからない状態での試飲)で行われます。まず、30の白ワインの香りを嗅ぎ分け、グループに分けていきます。そして、次は品種との関係。”ミュスカデだとすれば?“、”シャルドネだとすれば?“という仮定でこの2品種を試飲していきます。この練習を繰り返していると、いつも試飲しているはずのシャルドネの香りを見失ってしまったのには驚きました。テースティングでの先入観がいかに大きな影響を与えるかということがわかりました。このセミナーは、機関の研究と地元のワイン関係者の養成の為に短期で開かれています。

 ディジョンのセミナー後は、シャロンに戻り息子を拾って、PM6:30にアポイントメントのある、日本からのお客様をお迎えするために、ドメーヌ・シュヴロへ飛んで帰りました。車を運転して約200キロの距離を移動しましたが、とても充実した1日でした。

 

 

 

 2005年6月2日 Cortonの丘近くのACブルゴーニュ  管理者

ヒナゲシも満開


国道74号線を東に眺めるとACブルゴーニュのブドウ畑の他に菜の花畑、ひまわり畑、麦畑とちらほらあるのですが、菜の花が咲き終わり、菜種の隙間からヒナゲシが沢山顔を出していました。

しなやかで柔らい花弁が風に吹かれて、ACブルゴーニュ・ルージュと何気にイメージが合うところがにくい。

 2005年6月2日 La grande Rue  管理者


表紙もそうですが、現在、ブルゴーニュはバラが満開です。
地面に根っこを生やして沢山の花をつけている名の通り路地もののバラ。綺麗だからといって切って花瓶に生けても、ブドウと違い花の収量制限をしない為、茎が細く頭をもたげてしまいサマになりません。 しかし香りは強烈で、車で窓を全開にして走っていれば、バラの横を通過したことがはっきりと香りで確認できるくらいです。

さて、写真のべっぴんさんはというと、ラ・グランド・リュに寄り添うバラ、あまりに綺麗だったのでパシャリ。

 

話は変わりますが、ホストテイスティングをするときにソムリエールさんから

「いかがですか?」と問われたとき
「バラの香りがします、いい香りですね。」

なんて、さらりと季節の花を添えた言葉で返せたら素敵ですね。

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 2005年6月2日 表紙 5月29日の母の日に寄せて  管理者

ドメーヌ・シモン・ビーズのあるサヴィニレボーヌ村の学校と教会近くにある小道。私も小さいころ母に連れられてツツジや細葉の並木道を通って幼稚園のバスが迎えに来る停留場まで連れていってもらった記憶があります。葉っぱで手裏剣や笹舟作ったり、友と小枝でちゃんばらやったり、雨上がりにはカタツムリを捕まえたりと、ただでさえ遅い歩みが寄り道しながらで・・・母の愛に感謝です。  (通学途中の親子が通る時間でなかったのが、残念)

2005年6月2日  Domaine Chevrot かおりさん マランジュ日記

2005年5月29日(日)
 このところ1週間ほど晴天が続き、ブルゴーニュのブドウの木は天にも昇る勢いで枝を伸ばしています。木の高さは1mを越え、ブドウの実の開花は約2週間後と予想されています。この開花の時期はブドウの造り手にとってとても大切。何故なら、開花から100日後に収穫が始まるといわれているからです。

 今日は、フランスの“母の日”。日本とは少々のずれがあり、5月の最終日曜日になります。ドメーヌ・シュヴロでは久しぶりに週末の仕事を休み、お昼のガーデン・バーベキューパーティとなりました。主役は4人の母達・・・・・義祖母のマルセル(カトリーヌの母)、義母のカトリーヌ、私、そして前回登場の愛猫“ミス”です。男性陣がそれぞれのパートナーに花束を送り(除く:ミス、パートナーは残念ながら失踪中)、日頃の感謝の意を述べます。新米ママの私も、今日はとても晴れやかな気分です。

 マルセルは、お料理が得意。いつもお手製のお菓子やジャムを持ってきてくれますが、今日は“シュリンプと卵のオードブル”と“ガトーショコラ”を作ってくれました。そういえば、2年前に亡くなったもう一人の義祖母のアンリエットは大変な料理家で、雑誌社からマランジュ地方の料理のレシピを問われたほど。夫のパブロは小さい頃から、このような素材のいい、“おいしい料理”に囲まれ、また、料理の作り方を習ってきたのだそうです。“ワインを造っていなかったら、料理人になっていたよ!”と以前、私に告白したことがあります。少しずつ、皆さんにシュヴロ家の料理を紹介できればと思っています。

 パーティも無事終了し、ドイツでのF1グランプリをTVで観戦した後、ここから8キロ程離れた町・シャニィの“古いトラクターの展示会”にパブロと息子・アンジェロの3人で出かけました。何についても言えることだと思いますが、長く引き継がれてきた古いものには、昔の人の知恵がたくさん詰まっていますね。“古いトラクターの仕組みを知り、畑の土を理解したい”というパブロ、そして、“大きな車は何でも大好き!”のアンジェロにお供しました。シャニィの小高い丘にある、ワイン農家でもある展示場には、たくさんの子供連れの家族が来場していました。その後、大人たちはワインのテースティング、子供は庭で動物と触れ合うことができます。近所にテーマパークはありませんが、ブルゴーニュではこのような催しがあちらこちらでよく開かれ、家族行事にはまったく困りません。パブロは係員や見物客との会話を楽しみ、アンジェロは会場の庭を探検し、思い切り楽しんだようでした。
 こうして、3人とも夜はくたくた。私達は、夜の10時にはぐっすりと眠りにつきました・・・・・。

 

 

 

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